上下水道事業につきましては、事業に従事する職員数が減少傾向にある中で、技術職員を含めた業務執行体制を確保しつつ、将来にわたり持続可能な経営を確保するための取組を進めることが全国的に課題となっていると考えております。
このため、総務省としては、中長期的な経営の基本計画であります経営戦略を適切に策定、改定するよう助言してまいりました。
この経営戦略の策定に際しては、計画的に組織、人材の強化を図りつつ業務効率化にも取り組むこと、職員間での知見、ノウハウなどの組織的な継承等に計画的に取り組むことなどによりまして人材の育成に努めること、防災、減災等の安全対策に計画的に取り組むこと、事故や災害等の緊急事態が発生した場合に的確に対応できる体制を整備することなどについて検討した上で経営戦略に基づく取組を進めるよう助言してまいりました。
また、災害時に備えた機材の確保につきましては、令和六年能登半島地震の教訓も踏まえまして、災害時の水の確保の観点から、給水車、防災用井戸、可搬式浄水設備の整備に対しまして令和七年度から新たに地方財政措置を講じることとしております。
上下水道事業が将来にわたり持続可能な経営を確保することができますよう、引き続き適切に対応してまいりたいと考えております。
36
おおつき紅葉(立憲)
さて、では、今後について伺いたいと思います。
労働人口の減少はあらゆる産業に大きな影響を及ぼし、特に、地域によっては民間事業者の撤退によってサービスの提供者がいなくなって、サービスを必要とする住民に自治体として公共サービスが提供できない事態に陥ると思います。安定的な公共サービスを提供していくためには、事業の全てを民間に委ねるのではなく、安定的な提供と公共サービスの質の維持向上の観点を踏まえて一定直営を配置していくことが重要と考えます。全てを民間事業に委ねると、今までの自治体の現場ノウハウが失われ、公共サービスの質が委託の仕様書や契約書だけの形骸化につな…
この発言のページ
37小小池信之総務省自治行政局公務員部長
自治体における技能労務職員の職員数は減少傾向が続いておりますけれども、これは自治体において、民間の委託先の有無などの地域の実情も踏まえ、直営や民間委託といった事業の実施方法を判断いただきながら適正な定員管理に努めていただいている結果だと認識しております。
各自治体においては、今後とも、行政の合理化、能率化を図るとともに、行政課題に的確に対応できるよう、地域の実情を踏まえつつ、技能労務職員を含めた適正な定員管理に取り組んでいただくことが重要と考えております。
この発言のページ
38
おおつき紅葉(立憲)
是非、民間委託よりも直営の方が効果的、効率的な事案もあるという認識を皆さんには忘れないでいただきたいと思います。
次に、水道事業に係る公営企業職員の人員確保について伺いたいと思います。
東日本大震災から今日で十四年がたったと申し上げましたが、当時も災害発生直後から断水による応急給水や、下水道復旧を含めて長期にわたり全国各地の事業体から復旧復興支援活動を行ってまいりました。この間も、大規模な自然災害などを含め、昨年の能登半島沖地震などもあり、改めて命の水の大切さを実感しているところでございます。
現在、通常業務においても各事業体の職員数が不十分であり…
この発言のページ
- (上の発言)
39大大沢博総務省自治財政局長
上下水道事業につきましては、事業に従事する職員数が減少傾向にある中で、技術職員を含めた業務執行体制を確保しつつ、将来にわたり持続可能な経営を確保するための取組を進めることが全国的に課題となっていると考えております。
このため、総務省としては、中長期的な経営の基本計画であります経営戦略を適切に策定、改定するよう助言してまいりました。
この経営戦略の策定に際しては、計画的に組織、人材の強化を図りつつ業務効率化にも取り組むこと、職員間での知見、ノウハウなどの組織的な継承等に計画的に取り組むことなどによりまして人材の育成に努めること、防災、減災等の安全対策に計画的に取り組むこと、事故や災害等の緊急事態が発生した場合に的確に対応できる体制を整備することなどについて検討した上で経営戦略に基づく取組を進めるよう助言してまいりました。
また、災害時に備えた機材の確保につきましては、令和六年能登半島地震の教訓も踏まえまして、災害時の水の確保の観点から、給水車、防災用井戸、可搬式浄水設備の整備に対しまして令和七年度から新たに地方財政措置を講じることとしております。
上下水道事業が将来にわたり持続可能な経営を確保することができますよう、引き続き適切に対応してまいりたいと考えております。
40
おおつき紅葉(立憲)
私自身、事故が起きた後、埼玉県庁に話も聞きに行ってまいりました。だからこそ、更に現場は待ったなしの状況で、修繕や点検対応なども誰でもできるわけではなくて、迅速に行える直営の技能職員も必要だということです。各自治体で人員確保を増やすために採用募集を行って、技術継承を含めた人材育成が急務であると思いますが、いかが考えていらっしゃいますか。
この発言のページ
41松松原英憲国土交通省大臣官房審議官
お答え申し上げます。
上下水道は国民の生活に直結する重要なインフラでございまして、持続的な事業運営を実現するためには、事業を担う職員を確保していくため、日頃から上下水道の魅力の発信、PRを行っていくことが大変重要であると認識しております。
このため、国土交通省では、上下水道事業の仕組みや直面する課題と対応などを伝えるパンフレット等を作成し、ホームページで公表しているほか、水道や下水道の国民生活や防災、環境などに果たす役割や重要性などについて国民の理解と関心を深めることを目的に、水道週間や下水道の日において地方公共団体と一体となって広報を行うなど、事業…
この発言のページ
42
おおつき紅葉(立憲)
それでは、続いて国交省さんに自治体水道事業に係る広域化、流域下水道についても伺いたいと思います。
今後の急激な人口減少に伴いまして、自治体の水道事業は町づくりから検討する必要があると思います。都市部では広域化や流域下水も効率的でいいかもしれないんですけれども、一方で地方は財源も厳しいので、分散型システムの構築そして活用などを検討する必要もあると思います。
そこで、伺いますが、一方的に各自治体が決めるのではなく、まず地域住民への説明、理解、そして協力、協働もしっかりと行うことが必要で、国が強引な政策推進を行うことなく指導すべきと考えますが、いかがでしょ…
この発言のページ