植田和男日本銀行総裁

2025年2月12日・第217回国会 衆議院 財務金融委員会 第2号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 144 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 263 発言)

お答えいたします。

現状では、米国のインフレ率は二%をちょっと上回って推移していますけれども、FEDは、これが、標準シナリオでは二%に向けて徐々に低下していく姿であるというふうに見ています。こうした下で、市場では、FEDは今年の後半にかけて政策金利を若干引き下げるというふうに見ている先が多いというふうに考えております。

しかしながら、パウエル議長は、一月の記者会見あるいは今朝方ありましたアメリカの議会での証言等でも、関税政策だけでなくて移民政策あるいはその他の新政権の政策について、引き続きまだ不確実性が非常に高いという認識で、見通しにきっちり組み込むのがなかなか難しいというふうに述べていらっしゃいました。

米国の政策運営はこういうふうに不確実であるわけですが、アメリカ経済だけでなく世界経済、市場に大きな影響を及ぼすものですので、私どもも引き続ききちんとモニターしてまいりたいと思いますし、我が国あるいは市場への影響という観点からは、個別の政策だけでなくて、全体としてどういうパッケージであるか、あるいは、為替が動いたとすると、その背後にどういう政策の動きがあって動いたのか、こういうことを総体として捉えないと我が国への影響は十分には分からないという観点から、抽象的で恐縮ですが、現状ではなかなか見極め難いのですが、非常に強い関心を持って見ているところですし、米国の政策が一段と明らかになるにつれて、私どもの見通しにもしっかりと取り込んでいきたいと思っております。

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