佐藤暁アドバイザリー・ボード会員/原子力コンサルタント

2025年6月3日・第217回国会 衆議院 原子力問題調査特別委員会 第4号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 81 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 113 発言)

議員の御質問にお答えしたいと思います。

まず、原子力産業というのは、いわゆる非常にレーバーインテンシブな、労働力を必要とする産業です。本当に末端の作業から高度なところまであるというところで、アカデミカルな分野と、そういうことで、産業界の部分というのは、人を引きつけるための方策としてはちょっと切り離して考えないといけないというふうに思うんですけれども。労働力の方に関して言えば、やはり、まずは雇用が安定していて、そこそこ利益のある仕事であること、これは必須だと思います。今そこがむしばまれてきているというところですね。

それから、ちょっと全体的なお話をしたいと思うんですが、インセンティブのお話があったわけですけれども、一番大事なインセンティブは、私は、私自身が原子力産業界に足を踏み入れた理由でもあるんですけれども、社会のために貢献したいということです。その仕事に従事することに誇りを持てるということです。

今、福島事故があってからは、そこがぐらつくわけですよね。むしろ社会のために悪いことをしてしまったのではないか、それに加担してしまったのではないかと。ですので、そこの、社会に貢献していけるというような誇りを取り戻す必要があるのではないかというふうに思います。

一つ例を申し上げたいんですけれども、これはアメリカの例ですけれども、規制機関、NRCというところがあるんですが、これは連邦の行政機関の一つなわけですが、そういう連邦の行政機関というのはたくさん、何十もあるわけですが、その中でアンケートを取って、自分の仕事に誇りを持てるというので、しばらくナンバーワンだったときがあります。NASAとかスミソニアン博物館とか、いかにも楽しそうなのがある中、そういうものを抑えてナンバーワンだったんです。

それはやはり、国民のために貢献できる、そういう誇りがその地位に引き上げていったというのは、日本にもきっと当てはまるんだというふうにも考えます。

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