どうも御質問ありがとうございます。
私も八四年に東芝に入社しましたので、大体同世代かと思いますけれども、当時は確かに大変半導体も強いという時期を過ごしました。
八〇年代の後半から九〇年代にかけまして、日本の半導体というのは技術的に強いということはもう定評があったんですね。ところが、何年かたってくると負け始めた。負け始めたのは、まず、非常に端的に言うと、コスト力で負け始めたというのが非常に大きいんです。私は、そこに原因があるんじゃないかと思います。
私もずっと、四十年以上半導体に関わってきたんですけれども、とあるときにびっくりしたんですけれども、台湾の某メーカーと比べてみると、コスト力で三〇%も差があると。これは一体どういうことなんだというので、自分たちのところのコスト計算を一生懸命やったという記憶もあるんですけれども、でも、そんなに急にそこを回復できなかったというところでありまして、前にいた会社はDRAMを撤退するということに陥ったということです。
要するに、そういった意味で、競争力を失ったというのが私は一番の大きな原因だろうというふうに思います。ビジネスでの競争力ですので、そこで負けてしまうということは、利益が出なくなっちゃう。利益が出なくなるということは、開発に投資もできなくなりますし、工場の拡大にも投資できなくなる。開発まで、そこに影響してくる話になるんですね。そういったことを続けられなくなってどんどんどんどんと衰退していったというのが、目の当たりにして見てきた現実だと思っています。
そういった意味では、今の事業はそうならないように、そうしちゃいけないというので、非常に強い競争力というのを持った今の会社にしているというのも事実でございますし、技術も同時に、コストだけじゃ駄目なので、技術も当然いいものを持っている、世界的にもちゃんと競争力のあるということが保てているというのが今の事業だというふうに思っています。
そういう意味では、競争力を失わないように、いつも政府の方にもお願いしていますけれども、支援をいただきたいというところの根拠はそこにございます。
ありがとうございました。
56
宮崎政久(自民)
次に、福重隆浩君。
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57福福重隆浩(公明)
公明党の福重隆浩でございます。
本日は、本当に年度末のお忙しい中、四人の参考人の皆様には国会までお越しをいただきまして、大変貴重な御知見を御披露いただきましたこと、心から感謝を申し上げる次第でございます。本当にありがとうございます。
実は私、一九八五年に大学を卒業いたしまして、電子部品業界に入りまして、十八年間、営業マンをしておりました。今のお話を聞いていて、もっと技術者に技術面のことを勉強しておけばよかったなというふうに思うぐらいでございますけれども、こういうふうな形でレジェンドのお二人に御質問をさせていただくというような機会を得たものですから、い…
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58小小池淳義Rapidus株式会社代表取締役社長
福重先生、ありがとうございます。
おっしゃるとおり、これは我々の非常に大きな悩みでした。私も前職は日立の方におりまして、あのときは本当に、早坂さんと一緒に日本のトップファイブに入るというのは、日本は本当に八〇年代の後半、九〇年代の前半は、まさしくそういう時代でありました。
あれからずっと私も悩んできて、何でこういうふうに、メモリーはもちろん頑張っておられますけれども、ほかの分野、特にロジックにおいてはこういうふうになってしまったのは何なのかということをずっと考えておりまして、幾つかの要因があります。
一つは、我々がやはり世界一になったときに、自分た…
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- (上の発言)
59早早坂伸夫キオクシア株式会社代表取締役社長
どうも御質問ありがとうございます。
私も八四年に東芝に入社しましたので、大体同世代かと思いますけれども、当時は確かに大変半導体も強いという時期を過ごしました。
八〇年代の後半から九〇年代にかけまして、日本の半導体というのは技術的に強いということはもう定評があったんですね。ところが、何年かたってくると負け始めた。負け始めたのは、まず、非常に端的に言うと、コスト力で負け始めたというのが非常に大きいんです。私は、そこに原因があるんじゃないかと思います。
私もずっと、四十年以上半導体に関わってきたんですけれども、とあるときにびっくりしたんですけれども、台湾の某メーカーと比べてみると、コスト力で三〇%も差があると。これは一体どういうことなんだというので、自分たちのところのコスト計算を一生懸命やったという記憶もあるんですけれども、でも、そんなに急にそこを回復できなかったというところでありまして、前にいた会社はDRAMを撤退するということに陥ったということです。
要するに、そういった意味で、競争力を失ったというのが私は一番の大きな原因だろうというふうに思います。ビジネスでの競争力ですので、そこで負けてしまうということは、利益が出なくなっちゃう。利益が出なくなるということは、開発に投資もできなくなりますし、工場の拡大にも投資できなくなる。開発まで、そこに影響してくる話になるんですね。そういったことを続けられなくなってどんどんどんどんと衰退していったというのが、目の当たりにして見てきた現実だと思っています。
そういった意味では、今の事業はそうならないように、そうしちゃいけないというので、非常に強い競争力というのを持った今の会社にしているというのも事実でございますし、技術も同時に、コストだけじゃ駄目なので、技術も当然いいものを持っている、世界的にもちゃんと競争力のあるということが保てているというのが今の事業だというふうに思っています。
そういう意味では、競争力を失わないように、いつも政府の方にもお願いしていますけれども、支援をいただきたいというところの根拠はそこにございます。
ありがとうございました。
60福福重隆浩(公明)
ありがとうございました。
やはり、本当に四十年間の熱い思いというものが、ひしひしと感じてまいりました。しっかりと応援をさせていただかなければいけないなという思いでございます。
そういった中で、これは小池社長さんからの資料だったと思うんですけれども、今はこれがラストチャンスだと。というのは、やはり、今、一九八五年代から九〇年代にやっていたエンジニア、その方々が五十代ぐらいになって、このエンジニアの人たちが今いるうちに若い人たちと融合して、そしてイノベーションを起こしていくんだという意味でのラストチャンスだというのは、私もそのとおりだと思うんですね。
…
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61小小池淳義Rapidus株式会社代表取締役社長
福重先生、ありがとうございます。
おっしゃるとおりだと思います。やはり人材が非常に重要でありますし、ラストチャンスというふうに先生がおっしゃったとおりです。
これは、本当に、かつて日本が世界一だった世代は五十代ぐらいになっているんですが、実は、この間までうちの従業員が、これができて、あれができてって、物すごい難しい要求を出しているんです、技術を知っていて、すぐアルバニーに行って、IBMの物すごい難しい技術をすぐに習得して、すぐに行動するというのは、やはりその世代の人間なんですね。ですから、当時、平均年齢は四十八歳ぐらいになってしまいました。
ですけ…
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62福福重隆浩(公明)
もう一点、小池社長さんにお聞きしたいんですけれども、ラピダスさんの目指すのは一貫生産だというふうに言われております。
半導体の世界は意外と水平分業というか、前工程、後工程、そういった、設計と今分かれるわけでございますけれども、先ほど社長さんの意見の陳述の中にも、全部その当時の日本はやってしまうというような形の中で、ちょっと世界との融合というものが遅れていた部分もあったんじゃないかというような御指摘がございました。
ここを、本当に一貫生産にこだわられる、その意味というものを教えていただければというふうに思います。
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