考えてみたら、農林水産省の予算も毎年どんどん減っていますよね。私が役所に入ったのが三十数年前ですけれども、その頃は、三兆四千億とかですね、三兆円を超えておりました。それが今一兆円以上減っているという状況で、そう考えると、時代を経ていろんなものが上がっている中で農林水産予算がどんどん減っているというところに対しても、やっぱりここ改めて、さっき、繰り返しになりますけど、安全保障ですから、何かどうも与党の議論の中で自主財源の検討が必要という、こんな声も出てきているんですけれども、まず自主財源というよりは、やっぱりこのいろんな全体、国全体の中の安全保障ですよ、食えなくなるかもしれない、そういったところの中で、やっぱり果敢に挑戦いただきたい。やっぱり金がないからということが先に来てしまうと、政策というのはなかなか打てないと思います。
是非それをお願いしたいと思いますし、そのためにもいろんな理論の構築が必要だと思います。その一つが、私、農業の持つ多面的機能だと思います。
これ、本会議でも申し上げましたけれども、先ほどちょっと事例に挙げた、大雨で、最近は気候変動の中で豪雨災害が多発しております。能登でもそうでした。こういった豪雨災害、大変な被害なんですけれども、でも、農地のおかげでやはりかなり被害が軽減されています。古い調査ですけれども、二〇〇一年の日本学術会議の調査では、このいわゆる洪水防止機能だけで三兆五千億と言われております。三兆五千億ですよ。農林水産予算よりも多いんです。
こういった役割を農地が担っているんだということ、こういったことも理論の根拠として、やはり改めて、この農地がなくなればこの分更に金掛かるんだということでチャレンジしていただきたいと思いますし、まさにその、それ以外の保健機能とか安らぎ機能、景観形成機能、そういったのを合わせると八兆円と言われています。林業を含めるともっと大きいんですけれども、こういうものですね、その辺りの役割に対して大臣はどのように御評価されていますでしょうか。
96
江藤拓(自民)農林水産大臣
我々の考えていることは、方向性としては同じではありますけれども、所得については経済安定対策でやるんだというところが一つの我々の主たる考え方であります。
それから、先生の方から、この価格は市場で、所得は政策でという理念、これは基本法の中には書いておりませんので、ただ、基本法の中にはないんですが、ちゃんと農林省が出した資料の中に、価格により所得を確保、図るという価格政策の考え方を見直し、価格形成は市場に任せ、所得の確保は政策に委ねるという文言が、これ農林水産省から出た文書の中に見付かりました。こういう考え方も一つだと思います。
まあ、日本は市場経済、自由…
この発言のページ
97
舟山康江(国民)
お手元にお配りした資料を御覧ください。
これ、農水省から、いわゆる現行の、全てが直接支払という名前になるかどうかはともかく、いわゆるその農家に対するこの支払系です、直接支払に似たものについて一覧表にしてほしいというお願いをしたところ、この表を作っていただきました。改めて、非常に分かりやすいなと、畜産はちょっと除いているんですけれども、非常に分かりやすい表をまとめていただきました。
こういったものを眺めながら、どういうこれから再構築が必要なのか、私たちも考えていきたいと思いますし、今日は午前中からまさにこういった再構築、大臣の意気込みもお聞きいたしまし…
この発言のページ
98
江藤拓(自民)農林水産大臣
御党が提出された法案については、まだ完璧に読み込みはできておりませんが、ざっくりと読ませていただきました。
例えば、ドイツが面払いを行っております。大体十アール当たり二千八百八十円ぐらいの面払い、一反歩当たりですね。日本が今四百三十三万ヘクタールですから、それに大体三千円ずつ付けたとして一千三百億。これはやっぱりでかいですよ、とてもでかいです。これを一万円にすれば一兆三千億掛かる、ああ、三万円で一兆三千億か、ぐらい掛かるわけですから、ですから、その基礎払いについて全く否定的な意見は言いませんが、財源がないからできないんだと言うとまた田名部先生に怒られま…
この発言のページ
- (上の発言)
99
舟山康江(国民)
考えてみたら、農林水産省の予算も毎年どんどん減っていますよね。私が役所に入ったのが三十数年前ですけれども、その頃は、三兆四千億とかですね、三兆円を超えておりました。それが今一兆円以上減っているという状況で、そう考えると、時代を経ていろんなものが上がっている中で農林水産予算がどんどん減っているというところに対しても、やっぱりここ改めて、さっき、繰り返しになりますけど、安全保障ですから、何かどうも与党の議論の中で自主財源の検討が必要という、こんな声も出てきているんですけれども、まず自主財源というよりは、やっぱりこのいろんな全体、国全体の中の安全保障ですよ、食えなくなるかもしれない、そういったところの中で、やっぱり果敢に挑戦いただきたい。やっぱり金がないからということが先に来てしまうと、政策というのはなかなか打てないと思います。
是非それをお願いしたいと思いますし、そのためにもいろんな理論の構築が必要だと思います。その一つが、私、農業の持つ多面的機能だと思います。
これ、本会議でも申し上げましたけれども、先ほどちょっと事例に挙げた、大雨で、最近は気候変動の中で豪雨災害が多発しております。能登でもそうでした。こういった豪雨災害、大変な被害なんですけれども、でも、農地のおかげでやはりかなり被害が軽減されています。古い調査ですけれども、二〇〇一年の日本学術会議の調査では、このいわゆる洪水防止機能だけで三兆五千億と言われております。三兆五千億ですよ。農林水産予算よりも多いんです。
こういった役割を農地が担っているんだということ、こういったことも理論の根拠として、やはり改めて、この農地がなくなればこの分更に金掛かるんだということでチャレンジしていただきたいと思いますし、まさにその、それ以外の保健機能とか安らぎ機能、景観形成機能、そういったのを合わせると八兆円と言われています。林業を含めるともっと大きいんですけれども、こういうものですね、その辺りの役割に対して大臣はどのように御評価されていますでしょうか。
100
江藤拓(自民)農林水産大臣
若干数字の訂正をさせていただきます。後ろから紙が来ました。記憶でしゃべっているものですからですね。ドイツの場合は十アール当たり二千四百八十円、これが正確な数字でございます。だから、訂正をさせていただきます。
それで、このおっしゃることよく分かります。湛水機能、いわゆる田んぼダムと言われるものが、やっぱり山元からいかに水が出ないようにするかというのはとても国土保全上大事です。今水害が非常に厳しくなっているのは、やはり林業に対する支援が薄い。山をしっかり管理できていないから山の湛水能力が落ちて、山から真っすぐ河川に水が出て、中流、下流を荒らしてしまうと。で…
この発言のページ
101
舟山康江(国民)
そういうときは是非野党を利用してくださいよ。野党がうるさくてこのままでは立っていられないんですとかですね。やっぱりそうやって本当に今の状況をうまく活用いただければと思いますし、まさに今大臣からも御評価いただいた、いわゆる多面的機能、外部経済効果、これは価格に乗らないんですよね。農業、この作物を作るのにこれだけの外部経済効果あるから、じゃ、高く買おうと、まあ一部何かコウノトリ米とかあるかもしれませんけれども、基本的には価格に乗らない。
だから、価格に代わって、いわゆる政策で、直接支払でやっていくという、こういったことだと思いますので、今、先ほどの紙を見て…
この発言のページ
102
江藤拓(自民)農林水産大臣
両面あると思っています。集落に対してお支払いするということでありますから、みんなで共同してその地域を守っていこうねという理論もあります。そして、その集落でお支払いしても、集落でお支払いしたお金をいわゆる人件費という形で個人に還元することも可能でありますから、人に着目した支援という側面もその中には内包されているということであって、今御指摘された二つの面は両方あるんだろうというふうに認識いたしております。
この発言のページ