皇籍離脱についてはいろいろな御事情があったと思います。当時の片山内閣で、片山総理は自らの意思で身分を離れられたと説明しましたけれども、GHQ占領政策の一環として経済的な圧力が掛かって皇籍離脱を余儀なくされたということは大きいと思います。
離脱に当たり、加藤進宮内府次長は、旧宮家の方々に、万が一にも皇位を継ぐべきときが来るかもしれないとの御自覚の下で身をお慎みになっていただきたいと要請されたといいます。また、「昭和天皇実録」を読みますと、昭和二十二年十月十八日、旧宮家の皆様を夕食に招かれて、「皇族としての皆さんと食事を共にするのは今夕が最後であります。しかしながら従来の縁故と云ふものは今後に於ても何等変るところはないのであつて将来愈々お互いに親しく御交際を致し度いと云うのが私の念願であります。」とおっしゃられたという記述がございます。
今年は皇紀二千六百八十六年。二千六百年以上にわたり連綿とつながれてきた我が国固有の皇統の伝統と歴史、先人たちが守り抜いてきた皇室の伝統は重く、美しく、その前で今を生きる私たちは謙虚でありたいと思います。国民の幸せを祈り、困難に直面している人々や自然災害等の折の温かいお励ましはどんなにか有り難く、天皇陛下と皇室の皆様を頂く日本に生まれた感謝と喜びを感じます。
令和元年五月一日、第百二十六代今上陛下は、朝見の儀でこのようなお言葉を述べられました。「歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、自己の研鑚に励むとともに、常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望します。」。
改めまして、天皇陛下と御皇室の皆様の国家国民の幸せを願う御活動、祈りの尊さに感謝いたします。また、そうして紡がれてきた国柄を、私たちの先人が共に歩み、守り、つくり上げてきた歴史と伝統、日本の温かさ、品格、勤勉、思いやり、和の心、そうしたことにつながってきたことに思いを致し、この法改正が皇室のいやさかと日本の命の輝きへとつながっていきますように願っております。
長く丁寧に議論を重ねてまいりました。平成二十九年の天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議に基づいて政府において検討が行われてきたわけでございまして、国民の皆様に更に御理解、共感いただけますように、それぞれが努めてまいりたいと思います。
ありがとうございました。
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木原稔(自民)内閣官房長官
議論のとりまとめにおいては、養子となって皇族となられた方は皇位継承資格を持たないこととするとされておりますので、政府としては、これを踏まえまして改正案を立案したところであります。
また、養子となる方の御身位や摂政就任順位等皇族としての地位に関しましては、複数の方がいらっしゃる場合などに紛れが生じるといけませんので、養子縁組による親族関係ではなく、実際の血のつながり、すなわち実方の系統による順位等が決定される旨を明確にする解釈規定を設けることとしたところでございます。
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山谷えり子(自民)
六月十二日の衆議院内閣委員会の審議で、現時点で、宮内庁として、資料に基づいて確認できる限りとした上で、誕生時に皇族でなかった方が皇族の養子になって皇族となった事例はないものと承知しているという答弁がございました。
しかし、今回の養子の対象者となる方は、昭和二十二年十月に皇籍を離脱されていなければ今も皇位継承資格を有していた旧十一宮家の男系男子の子孫の方であります。したがって、誕生時に皇族でなかった方が養子となった事例はないということと、全く血縁のない一般の民間人を養子にして皇族にするということとはおのずから意味合いが異なると考えますが、この点についての…
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木原稔(自民)内閣官房長官
養子縁組の対象は、現皇室典範による皇族男子であった者の嫡男系嫡出の子孫とされておりまして、いわゆる旧十一宮家の男系男子孫でございます。御指摘のように、昭和二十二年に皇籍を離脱された旧十一宮家の男性皇族が現行憲法及び皇室典範の下で皇位継承資格を有していたという事実を基に制度設計を行ったものであります。
今回の養子制度は、天皇や皇族と全く血縁関係のない一般の民間人を養子にして皇族にするというものでは全くないということを申し上げておきます。
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- (上の発言)
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山谷えり子(自民)
皇籍離脱についてはいろいろな御事情があったと思います。当時の片山内閣で、片山総理は自らの意思で身分を離れられたと説明しましたけれども、GHQ占領政策の一環として経済的な圧力が掛かって皇籍離脱を余儀なくされたということは大きいと思います。
離脱に当たり、加藤進宮内府次長は、旧宮家の方々に、万が一にも皇位を継ぐべきときが来るかもしれないとの御自覚の下で身をお慎みになっていただきたいと要請されたといいます。また、「昭和天皇実録」を読みますと、昭和二十二年十月十八日、旧宮家の皆様を夕食に招かれて、「皇族としての皆さんと食事を共にするのは今夕が最後であります。しかしながら従来の縁故と云ふものは今後に於ても何等変るところはないのであつて将来愈々お互いに親しく御交際を致し度いと云うのが私の念願であります。」とおっしゃられたという記述がございます。
今年は皇紀二千六百八十六年。二千六百年以上にわたり連綿とつながれてきた我が国固有の皇統の伝統と歴史、先人たちが守り抜いてきた皇室の伝統は重く、美しく、その前で今を生きる私たちは謙虚でありたいと思います。国民の幸せを祈り、困難に直面している人々や自然災害等の折の温かいお励ましはどんなにか有り難く、天皇陛下と皇室の皆様を頂く日本に生まれた感謝と喜びを感じます。
令和元年五月一日、第百二十六代今上陛下は、朝見の儀でこのようなお言葉を述べられました。「歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、自己の研鑚に励むとともに、常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望します。」。
改めまして、天皇陛下と御皇室の皆様の国家国民の幸せを願う御活動、祈りの尊さに感謝いたします。また、そうして紡がれてきた国柄を、私たちの先人が共に歩み、守り、つくり上げてきた歴史と伝統、日本の温かさ、品格、勤勉、思いやり、和の心、そうしたことにつながってきたことに思いを致し、この法改正が皇室のいやさかと日本の命の輝きへとつながっていきますように願っております。
長く丁寧に議論を重ねてまいりました。平成二十九年の天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議に基づいて政府において検討が行われてきたわけでございまして、国民の皆様に更に御理解、共感いただけますように、それぞれが努めてまいりたいと思います。
ありがとうございました。
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長浜博行(立憲)
立憲民主党の長浜博行です。
良識の府、再考の府とかつては言われたこともあったこの参議院で、八十年の歴史を持つ皇室典範が、僅か数時間の審議で、十分な質疑も行われずに改悪されることを想像すると、まさに断腸の思いです。
私は、退位特例法の際の附帯決議が、安定的な皇位継承を確保するための諸課題に関して、先延ばしにすることはできない重要な課題と断じているにもかかわらず、本質的な議論を避けていることを問題視してまいりました。男性皇族では当然なのに、女性皇族が婚姻後も皇室に残り、さらに、配偶者及び子が皇族になることがなぜ問題なのでしょうか。また、養子制度を創設して…
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木原稔(自民)内閣官房長官
衆参正副議長による議論のとりまとめにおいては、内親王、女王が婚姻後も皇族の身分を保持することとする案につきましては、具体的な制度設計に進むべきと記載をされております。政府としては、これを踏まえまして、女性皇族は婚姻後も皇族の身分を保持することといたしました。
他方で、とりまとめにおいては、内親王及び女王の配偶者とそのお子様に係る記載はなかったことから、皇族の範囲を定める皇室典範の規定は改正をいたしませんでした。したがって、現行法が適用されることになり、配偶者とそのお子様は皇族とならないこととなります。
なお、このとりまとめに記載のない内容については、…
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長浜博行(立憲)
もう少し血の通った答弁をしていただきたかったなという気がいたしております。
次に、従前より理解不能と申し上げてきた皇族の養子に関する事項についてでございます。
皇室に関する事項を説明する際は系図や年表があった方が分かりやすいのですが、今回の質疑では理事会確認事項で資料配付やパネルの使用は行わないと決められていますので、テレビ等を御視聴の皆様は御了解をいただきたいと思います。
天皇及び皇族の身分に関する事項を記載する帳簿である皇統譜における名前がある方々と、私たち一般社会に生きる親子、婚姻などの身分関係を記載する帳簿である戸籍、あるいは住所、世帯など…
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