八代尚宏昭和女子大学特命教授

2026年3月24日・第221回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 111 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 267 発言)

ありがとうございました。

まさしく食料安全保障というのは非常に重要なわけなんですが、今農水省のやっている政策はそれに逆行するわけですよね。減反政策こそ食料安全保障、一番リスクをもたらしているわけで、農家の方が作りたいだけお米を作る、国内で消化できない分は輸出すると。そうすると、仮に台湾有事みたいなことが起こって海上封鎖されても、輸出分を国内で回せばいいわけですよね。だから、そういうふうに、何というか、減反政策をやめること自体が食料安全保障の第一歩だと思われます。

それから、もちろん企業だけに任せるのは駄目なんですが、例えば先ほど言いましたように、兵庫県の養父市というのは地元の企業と農家の方が一体化して付加価値のあるお米を作っているわけですよね。例えば、もうぱっと温めるだけですぐ食べられるような御飯というのは高く売れるわけです。これは輸出もできます。世界ではお米を食べる国は多いので、アフリカなんかもこれから発展するわけですから。だから、企業をうまく活用して農家の方がより生産性を上げていくという道を農水省が妨げているわけで、これは非常に残念なことだと思っております。

それから、治水というのも大事なわけですが、ただ、それは小さな田畑を維持するというよりも、元々日本では人口が増えて食料が不足するから森林を切り開いて田畑にしてきたわけです。今、人口が減っているわけですから、その逆をやらなきゃいけないわけで、田畑に、その小さな零細なところは、棚田みたいないいところはもちろん残して、それ以外のところは木を植えて自然林に戻して治水機能を果たす。林野庁と環境庁が一体化してやっていくと、そういうやり方もあるんじゃないかと思っております。

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