会田卓司クレディ・アグリコル証券会社東京支店チーフエコノミスト

2026年3月24日・第221回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 93 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 267 発言)

まず最初に付け加えますと、消費税が安定財源だと申しましたが、安定財源というのは景気の不安定財源だと。景気の安定と安定財源というのはこれ両立しない概念だということをしっかり考える必要があるというのは付け加えておきます。

もう一つは、当然ながら、企業貯蓄率を下げるような投資を政府がやっていく。これは効率がいいわけです。企業貯蓄率をマイナス五に持っていくにしても、政府の赤字だけで持っていくというのは負担が大きいわけです。やはり企業に投資をしてもらって、企業の貯蓄率の低下と財政収支の赤字の拡大、両方使ってマイナス五に持っていくというのが良いわけです。

そこで、今回、産業政策はやはり大きく転換していると思います。今までの産業政策というと、政府が出ていかないと立ち行かないところに政府は出ていきます。いわゆる弱い産業を強くしようという考え方だったわけです。しかし、弱い産業を強くするということは非常に難しいわけです。ただ、当然ながら、経済安全保障で重要な産業を弱くても強くしなきゃいけないという考え方はあります。

しかし、今、産業政策、日本成長戦略会議で議論していることは、勝ち筋という言葉が入っているわけです。すなわち、強い産業をもっと強くすることによって成長速度を上げていこう、強い産業をもっと強くするわけですから、これ投資の命中精度はより上がっていくわけです。それと経済安保を両立させていこうというのが新しい産業政策で、勝ち筋という言葉の中には強い産業をもっと強くしていこうという言葉が入っているということだと思います。

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