物としてのインテリジェンスを言っているわけで、三つありますよね。収集された生の情報、それとそれを評価したリポート、そしてそれに基づく意思決定、政策決定の過程の記録、こういうものですね。これらは全て国民の税金でつくったものです。そりゃ、秘密にする期間とニーズもあるでしょう。でも、最終的にこれは国民のものです。こういうふうに僕は国際社会でたたき込まれました。この認識は、多分、民主主義国家にとっては共通しているものだと思います。
続けます。
木原長官は防衛大臣を務められました。ですから、海外で任務をこなす隊員の苦労も、彼らが命懸けでしたためる日報の重みも、誰よりも御存じのはずです。防衛省で起きた南スーダン日報問題、PKOのときですね、覚えていらっしゃいますか。最初、破棄したと説明された記録が後から出てきた。これは単なるミスではありません。政治的な、政治的に不都合な記録が隠されるというこの国の特性。なぜかというと、ほかの国ではあり得ません。この軍隊ではありません、絶対ね。軍隊ではあり得ません、これ。だから、この国の特性です。これが露呈しました。そのときの背景というのは、自衛隊がいるあのときの現場が戦闘地域になっているという事実が、この真実が、日本の政治、東京の政治に不都合だった、それだけの理由です。
私は、統合幕僚学校で十八年間、自衛隊の精鋭たちを教えてまいりました。そこでは、記録こそが、万が一の際に、君たち、つまり彼ら自身の身を守る唯一の盾になると。つまり、国家の命令に従った結果、もし現場の君たちの行動が国際人道法違反、つまり戦争犯罪を引き起こしてしまった場合、その日報、つまりこれは作戦日誌ですね、それこそが国家の指揮命令系統にその法的責任を遡及させる唯一の証拠になり得ると。ですから、記録を破棄するという上層部の行為は、その上層部が自ら保身のために君たちを犠牲にするひきょう極まりない行為であると、こういうふうに僕は言います。別にこれ、クーデターあおっているわけじゃないですよ。
元防衛大臣として現場の隊員の名誉と安全に責任を負ってこられた木原官房長官は、この問題の深刻さがお分かりになるはずです。この記録を軽んじる日本の体質を根絶しないまま、より強大な権限を持つ国家情報局をつくることがどれほど危険なことか、少なくとも僕はそう考えます。長官の見解、そして覚悟を伺います。どうも。
235
大門実紀史(共産)
終わります。ありがとうございました。
この発言のページ
236
伊勢崎賢治(れいわ)
官房長官、最後ですので、単刀直入にあえてシンプルに問います。
インテリジェンスは誰のものでしょう。誰のものというのは、誰のためではなくて、誰のものかということです。お願いします。
この発言のページ
237
木原稔(自民)内閣官房長官
まず、それぞれ、インテリジェンス情報というのは、各行政機関がその職務遂行のために適切にまず収集をして、そして管理をし、そして最終的には利用するということになるかと思います。それは、結果としてそれは国家国民のために資するものであるというふうに考えます。
この発言のページ
- (上の発言)
238
伊勢崎賢治(れいわ)
物としてのインテリジェンスを言っているわけで、三つありますよね。収集された生の情報、それとそれを評価したリポート、そしてそれに基づく意思決定、政策決定の過程の記録、こういうものですね。これらは全て国民の税金でつくったものです。そりゃ、秘密にする期間とニーズもあるでしょう。でも、最終的にこれは国民のものです。こういうふうに僕は国際社会でたたき込まれました。この認識は、多分、民主主義国家にとっては共通しているものだと思います。
続けます。
木原長官は防衛大臣を務められました。ですから、海外で任務をこなす隊員の苦労も、彼らが命懸けでしたためる日報の重みも、誰よりも御存じのはずです。防衛省で起きた南スーダン日報問題、PKOのときですね、覚えていらっしゃいますか。最初、破棄したと説明された記録が後から出てきた。これは単なるミスではありません。政治的な、政治的に不都合な記録が隠されるというこの国の特性。なぜかというと、ほかの国ではあり得ません。この軍隊ではありません、絶対ね。軍隊ではあり得ません、これ。だから、この国の特性です。これが露呈しました。そのときの背景というのは、自衛隊がいるあのときの現場が戦闘地域になっているという事実が、この真実が、日本の政治、東京の政治に不都合だった、それだけの理由です。
私は、統合幕僚学校で十八年間、自衛隊の精鋭たちを教えてまいりました。そこでは、記録こそが、万が一の際に、君たち、つまり彼ら自身の身を守る唯一の盾になると。つまり、国家の命令に従った結果、もし現場の君たちの行動が国際人道法違反、つまり戦争犯罪を引き起こしてしまった場合、その日報、つまりこれは作戦日誌ですね、それこそが国家の指揮命令系統にその法的責任を遡及させる唯一の証拠になり得ると。ですから、記録を破棄するという上層部の行為は、その上層部が自ら保身のために君たちを犠牲にするひきょう極まりない行為であると、こういうふうに僕は言います。別にこれ、クーデターあおっているわけじゃないですよ。
元防衛大臣として現場の隊員の名誉と安全に責任を負ってこられた木原官房長官は、この問題の深刻さがお分かりになるはずです。この記録を軽んじる日本の体質を根絶しないまま、より強大な権限を持つ国家情報局をつくることがどれほど危険なことか、少なくとも僕はそう考えます。長官の見解、そして覚悟を伺います。どうも。
239
木原稔(自民)内閣官房長官
今は官房長官としてお答えすべき立場であるので御理解いただきたいんですが、その上で、情報機関の活動に限らず、情報機関の意思決定に至る過程を合理的に後付け検証できるようにするということが重要であろうかと思います。それが、ひいては政府の情報活動に対する国民の皆様の御理解や情報機関の信頼性の向上につながるというふうに考えています。
本法案により設置される国家情報局ですが、ここで扱う文書は、公文書管理法を始めとする関係法令のほか、行政文書の管理に関するガイドラインというのがございます。政府内のルールを遵守し、適切な対応に努めなければいけません。加えて、これは衆議…
この発言のページ
240
伊勢崎賢治(れいわ)
繰り返し申し上げます。
諸外国の軍事組織では奇想天外としか言いようのないこの公的記録の消失という事態、これはこの国の構造的な病であります。ガイドラインとか、まあ僕にとってはそれは精神論にしか見えません。申し訳ない。
ここに、より根深い動かぬ証拠があります。それが密約の話であります。日米間の核持込み密約です。あの問題です。アメリカ側では数十年前に機密解除され、歴史の事実となっているにもかかわらず、日本側では、相手国で公文書が公開された後でさえ、国民に対して、日本国民に対して存在を否定し続けました。これは、政府の裁量に任せていては、国家の根幹に関わる真実…
この発言のページ
241
木原稔(自民)内閣官房長官
まず、特定秘密保護法ですが、これは平成二十六年の施行でしたから、もう十年余りが経過したことになります。私は、その運用は軌道に乗ってきていると評価できる、しかしながらその一方で、その間、漏えいとか、漏えいと評価されるものも含めて、遺憾ながら不適正な事案も発生をしておりまして、制度や運用に関する職員教育の充実強化や取扱業務に関する検査の実効性向上などは引き続き取り組むべき課題があると、そのように認識をしています。
委員の御指摘は、その特定秘密の言わば恒久化ですね、恒久化を防ぐべしだというような御質問だと理解をしましたが、現行の特定秘密保護法では、無制限に特…
この発言のページ