いんどう周作 (自由民主党)

2026年3月31日・第221回国会 参議院 総務委員会 第4号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 38 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 231 発言)

自由民主党のいんどう周作でございます。

井上会長、この度は会長就任おめでとうございます。NHK始め放送業界、本当にネット配信との関係で厳しい状況にあると思いますが、その中での御就任であります。藤井委員からもありましたとおり、十八年ぶりですかね、生え抜きの会長ということで、現場もよく御存じの会長が、これから国民にとって本当にふさわしい公共放送を実現していっていただきたいと思っております。

今、放送業界、大変厳しい状況にあると申し上げましたけれども、今ほど放送とネット配信の関係を整理し直さなきゃいけない時期が来ていると思っております。これも、NHKだけでなく民間の放送事業者も含めて、これからの放送というものをどういう役割を担わせるのか、その役割を担わせるためにどういう放送の制度が必要なのかといったことを議論して、結論を出していかなきゃいけない時期に来ていると思います。

このネット配信とNHKの関係でいえば、私、総務省の出身でありまして、ちょうど生え抜きの会長の頃でした。二十五年ぐらい前に、海老沢さんが会長の頃に私はNHKの担当の課長補佐をしておりまして、その頃にNHKがこのネット配信に出てきたわけであります。

当時、まだ携帯もガラケーの世界で、サービスもiモードが中心の時代でしたので、今のNHKONEのように放送番組そのまま配信するということはできなくて、当時はニュース番組をニュースの項目ごとに、百数十字だったと思いますけれども、要約したテキストデータを携帯に流すようなサービスだったと思います。当時はそういう状況でありましたけれども、NHKがなぜそのニュース配信をネットでやるのかということで、当時、日本新聞協会からも相当いろんな意見が出されて、調整に苦労したことを覚えているんですが。

当時は、NHKの本来業務という位置付けでなくて、附帯業務という位置付けだったと思います。必須業務じゃなくて、附帯する業務ということで整理をしてニュース配信を行っていただいたわけでありますが、その後、もう御案内のとおり、ネット環境が本当に大きく変わって、携帯もスマホ、タブレットというPC並みの性能ができて、通信も高速大容量化という中で、動画もスムーズに配信できる状況になったわけであります。これを踏まえて令和六年の放送法改正があって、NHKの本来業務としてネット配信というのが位置付けられて、去年の秋にNHKONEがスタートしたんだと思っています。

ただ、この二十五年前私が担当していたときと違って、ネット市場というのが本当に大きくなり過ぎていて、だからこそ放送とネット市場の関係をどう整理するかというのが大きな課題で、今すぐにでも解決させなきゃいけない問題だと思っています。

そのポイントは、一つは、やっぱりネット市場というのは、巨大なITプラットフォーマー企業が競争相手といいますか、相手になっているということであります。そして、先ほど少しありましたけれども、若い人を中心にテレビチューナーのないモニターを買っている人が増えているということであります。それに伴いまして、民間放送事業者にとっては、その広告市場においてもネット市場の方がテレビの広告業界を凌駕する、こういう時代になってきているんだと思います。

そういう状況の中で、やはりネット配信との関係で放送がいかにあるべきかというのは検討しなきゃいけないわけでありますが、自民党の情報通信戦略調査会でも放送の将来像に関する小委員会で検討を開始しているわけでありますが、今、NHK会長として、このネット市場を踏まえて、公共放送、放送といったものがどういうふうに将来あるべきかということをお考えか、会長の見解をお伺いいたします。

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