自由民主党のいんどう周作でございます。
井上会長、この度は会長就任おめでとうございます。NHK始め放送業界、本当にネット配信との関係で厳しい状況にあると思いますが、その中での御就任であります。藤井委員からもありましたとおり、十八年ぶりですかね、生え抜きの会長ということで、現場もよく御存じの会長が、これから国民にとって本当にふさわしい公共放送を実現していっていただきたいと思っております。
今、放送業界、大変厳しい状況にあると申し上げましたけれども、今ほど放送とネット配信の関係を整理し直さなきゃいけない時期が来ていると思っております。これも、NHKだけでなく民間の放送事業者も含めて、これからの放送というものをどういう役割を担わせるのか、その役割を担わせるためにどういう放送の制度が必要なのかといったことを議論して、結論を出していかなきゃいけない時期に来ていると思います。
このネット配信とNHKの関係でいえば、私、総務省の出身でありまして、ちょうど生え抜きの会長の頃でした。二十五年ぐらい前に、海老沢さんが会長の頃に私はNHKの担当の課長補佐をしておりまして、その頃にNHKがこのネット配信に出てきたわけであります。
当時、まだ携帯もガラケーの世界で、サービスもiモードが中心の時代でしたので、今のNHKONEのように放送番組そのまま配信するということはできなくて、当時はニュース番組をニュースの項目ごとに、百数十字だったと思いますけれども、要約したテキストデータを携帯に流すようなサービスだったと思います。当時はそういう状況でありましたけれども、NHKがなぜそのニュース配信をネットでやるのかということで、当時、日本新聞協会からも相当いろんな意見が出されて、調整に苦労したことを覚えているんですが。
当時は、NHKの本来業務という位置付けでなくて、附帯業務という位置付けだったと思います。必須業務じゃなくて、附帯する業務ということで整理をしてニュース配信を行っていただいたわけでありますが、その後、もう御案内のとおり、ネット環境が本当に大きく変わって、携帯もスマホ、タブレットというPC並みの性能ができて、通信も高速大容量化という中で、動画もスムーズに配信できる状況になったわけであります。これを踏まえて令和六年の放送法改正があって、NHKの本来業務としてネット配信というのが位置付けられて、去年の秋にNHKONEがスタートしたんだと思っています。
ただ、この二十五年前私が担当していたときと違って、ネット市場というのが本当に大きくなり過ぎていて、だからこそ放送とネット市場の関係をどう整理するかというのが大きな課題で、今すぐにでも解決させなきゃいけない問題だと思っています。
そのポイントは、一つは、やっぱりネット市場というのは、巨大なITプラットフォーマー企業が競争相手といいますか、相手になっているということであります。そして、先ほど少しありましたけれども、若い人を中心にテレビチューナーのないモニターを買っている人が増えているということであります。それに伴いまして、民間放送事業者にとっては、その広告市場においてもネット市場の方がテレビの広告業界を凌駕する、こういう時代になってきているんだと思います。
そういう状況の中で、やはりネット配信との関係で放送がいかにあるべきかというのは検討しなきゃいけないわけでありますが、自民党の情報通信戦略調査会でも放送の将来像に関する小委員会で検討を開始しているわけでありますが、今、NHK会長として、このネット市場を踏まえて、公共放送、放送といったものがどういうふうに将来あるべきかということをお考えか、会長の見解をお伺いいたします。
35井井上樹彦日本放送協会会長
「ばけばけ」は先週で終了いたしまして、今週から「風、薫る」という新しい朝のドラマが始まりました。おかげさまで、大変地元の方を中心に好評をいただきまして、私が就任以来言っております、コンテンツの力こそがNHKの源泉であり、また根幹である受信料制度を支えるものだというふうに言っておりましたけれども、まさにその一つの象徴ではないかというふうに考えております。
これからも、例えば朝ドラとか大河ドラマだけじゃなくて、地域の課題などを深掘りした番組だとか、そういった形で、日本全体の活性化のためにもNHKの番組を、是非いいコンテンツを作っていきたいというふうに考えて…
この発言のページ
36藤藤井一博(自民)
大変強い意気込みをいただきました。
やはりこのコンテンツの力というのは、民間でもない、国営放送でもできない、公共放送だからこそできているものだと思います。そして、それは本当に長年掛けて、NHKの皆様方が地域全体に良質な情報を届けたいという思いから今ある、まさに日本が誇るコンテンツの力であると思っております。会長としては、その力を磨き上げるというところで強い意気込みをいただきましたので、是非ともその方向性でお力を尽くしていただきますようお願い申し上げまして、私の質問終わります。
ありがとうございました。
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37
吉川沙織(立憲)
この際、委員の異動について御報告いたします。
本日、馬場成志君が委員を辞任され、その補欠として見坂茂範君が選任されました。
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- (上の発言)
38いいんどう周作(自民)
自由民主党のいんどう周作でございます。
井上会長、この度は会長就任おめでとうございます。NHK始め放送業界、本当にネット配信との関係で厳しい状況にあると思いますが、その中での御就任であります。藤井委員からもありましたとおり、十八年ぶりですかね、生え抜きの会長ということで、現場もよく御存じの会長が、これから国民にとって本当にふさわしい公共放送を実現していっていただきたいと思っております。
今、放送業界、大変厳しい状況にあると申し上げましたけれども、今ほど放送とネット配信の関係を整理し直さなきゃいけない時期が来ていると思っております。これも、NHKだけでなく民間の放送事業者も含めて、これからの放送というものをどういう役割を担わせるのか、その役割を担わせるためにどういう放送の制度が必要なのかといったことを議論して、結論を出していかなきゃいけない時期に来ていると思います。
このネット配信とNHKの関係でいえば、私、総務省の出身でありまして、ちょうど生え抜きの会長の頃でした。二十五年ぐらい前に、海老沢さんが会長の頃に私はNHKの担当の課長補佐をしておりまして、その頃にNHKがこのネット配信に出てきたわけであります。
当時、まだ携帯もガラケーの世界で、サービスもiモードが中心の時代でしたので、今のNHKONEのように放送番組そのまま配信するということはできなくて、当時はニュース番組をニュースの項目ごとに、百数十字だったと思いますけれども、要約したテキストデータを携帯に流すようなサービスだったと思います。当時はそういう状況でありましたけれども、NHKがなぜそのニュース配信をネットでやるのかということで、当時、日本新聞協会からも相当いろんな意見が出されて、調整に苦労したことを覚えているんですが。
当時は、NHKの本来業務という位置付けでなくて、附帯業務という位置付けだったと思います。必須業務じゃなくて、附帯する業務ということで整理をしてニュース配信を行っていただいたわけでありますが、その後、もう御案内のとおり、ネット環境が本当に大きく変わって、携帯もスマホ、タブレットというPC並みの性能ができて、通信も高速大容量化という中で、動画もスムーズに配信できる状況になったわけであります。これを踏まえて令和六年の放送法改正があって、NHKの本来業務としてネット配信というのが位置付けられて、去年の秋にNHKONEがスタートしたんだと思っています。
ただ、この二十五年前私が担当していたときと違って、ネット市場というのが本当に大きくなり過ぎていて、だからこそ放送とネット市場の関係をどう整理するかというのが大きな課題で、今すぐにでも解決させなきゃいけない問題だと思っています。
そのポイントは、一つは、やっぱりネット市場というのは、巨大なITプラットフォーマー企業が競争相手といいますか、相手になっているということであります。そして、先ほど少しありましたけれども、若い人を中心にテレビチューナーのないモニターを買っている人が増えているということであります。それに伴いまして、民間放送事業者にとっては、その広告市場においてもネット市場の方がテレビの広告業界を凌駕する、こういう時代になってきているんだと思います。
そういう状況の中で、やはりネット配信との関係で放送がいかにあるべきかというのは検討しなきゃいけないわけでありますが、自民党の情報通信戦略調査会でも放送の将来像に関する小委員会で検討を開始しているわけでありますが、今、NHK会長として、このネット市場を踏まえて、公共放送、放送といったものがどういうふうに将来あるべきかということをお考えか、会長の見解をお伺いいたします。
39井井上樹彦日本放送協会会長
お答えいたします。
社会から期待される放送の役割は、放送法にありますように、放送が最大限に普及され、その効用をもたらし、その結果、健全な民主主義の発達に資するということだと考えております。
委員御指摘のように、昨年の十月から番組の配信などが必須業務となりました。これは、NHKが、ラジオ、テレビの放送に加えまして、人々の情報取得の主要な経路となりましたインターネットにおいても公共メディアとしての責務を果たすことになったという大きな転換点だというふうに受け止めております。
こうしたメディア環境や視聴スタイルが急速に変化する中におきましても、正確な情報、…
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40いいんどう周作(自民)
ありがとうございます。
おっしゃるように、情報の信頼性の確保、これが放送にこれから大きく期待される役割の一つじゃないかと思います。特に、ネット上の偽・誤情報対策というのが喫緊の課題になっている中で、放送が果たしていく役割というのはこれからも必要なんじゃないかと思っておりますけれども、是非、これからの将来の放送像について、引き続き議論を一緒に行っていただければと思っております。
この情報の信頼性の確保ということについては、最新技術の活用ということも大きな課題になってきているかと思います。特に、AI関連については、我が国の経済安保の確保という観点からも大…
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41小小池英夫日本放送協会専務理事
お答えいたします。
NHKでは、AI原則というものをまとめまして、AIの利活用の強化を図っているところでございます。
国産AIの開発に関連して申し上げますと、NHKがAIの世界でしっかりと公共的な役割を果たしていくことは重要だと考えております。そのためには、NHKが保有するアーカイブスデータを外部AIなどへ安全に提供するために必要な技術やノウハウ、あるいは内部的な判断基準をどうするかなど、様々な知見をあらかじめ得ておくことが重要だと認識しております。これについては、これまで放送行政に関わってこられた議員の皆さんを始め、関係者の方々から様々な意見をいた…
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