ありがとうございます。
価値の共有、法の支配が極めて維持することが難しくなっている時代背景という前提ではありますけれども、日本にとって法の支配というのは、私は国益そのものと考えています。法の支配、それに基づく国際制度、多国間制度というものがなければ、世界の市場へのアクセス、重要な資源の確保、そしてシーレーンの安定、どれも維持することが難しいと。いろいろその大国が自国中心主義を振りかざしている世界にあったとしても、日本はその法の支配とマルチラテラリズムの中に生きているということはしっかりと守っていかなければいけないということだと思います。
さはさりながら、日本を取り巻く安全保障環境が厳しくなる中で、先ほど来議論されております抑止力の関係性というのは常にアップデートしていかなければこれはいけないと。その中で、日本は、まあプランBといいますか、アメリカ以外の手段によってこの抑止力を達成できるかというのが極めて難しいとするならば、アメリカがもしその価値が揺らいだとしても、そのアメリカに手綱を付けて抑止力を我々の国益にとって優位な形で維持し続けなければいけないというのは、これはリアリズムの世界なんだと思います。
ただし、その中で、価値を共有する国々との関係性というものを高めるということは矛盾なく進めていくということが日本にとっては非常に重要なポイントで、安全とかそして生存という点においては、これはもう変えられない制度、立場というものがあるにしても、でも、それでも日本が目指すべき、まさに自由で開かれたその地域制度や市場というものをどうやって確立するか、それがおっしゃったそのアジア政策の意味だというふうに思いますので、田中参考人のおっしゃられたCPTPPは大変重要な二十一世紀の開かれたアジアの制度、経済制度をつくるというときの大きなてこで、しかもこれは中国が参加したがっているという意味においても非常に大きなてこになると思いますし、同時に、岩間参考人がおっしゃられた安全保障上における信頼醸成の制度化づくり、これも非常に重要な視点だと思い、強く賛同する次第です。
23田田中均株式会社日本総合研究所国際戦略研究所特別顧問
それはすぐれて日本をどういう国にしたいかということにかかってくると思うんですね。日本の安全を担保する、とにかくアメリカの後ろにくっついていれば日本の安全は担保される、当然その核の抑止力なんていうのはアメリカに依存するよりほかないわけだから。したがって、アメリカの喜ぶことをするということの延長として、まさにインド太平洋で日本が武器輸出をやってフィリピンとかいろんな国の軍事力の向上を助けるということは、それはアメリカは喜ぶでしょう。
だけど、本当にそれでいいですかということが問われているわけで、私は、日本にとってベストな形は、例えばサッチャーの英国のような…
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鈴木宗男(自民)
ありがとうございました。
次に御質疑のある方。
原田秀一さん。
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25原原田秀一(国民)
国民民主党・新緑風会の原田秀一です。
参考人の皆様、大変御示唆に富んだお話をお聞かせいただきまして、ありがとうございました。
これまで日本外交は、自由、民主主義、法の支配といった普遍的価値の共有を国際協調の基盤としてきました。しかし、参考人の皆様がおっしゃられるように、西側諸国は、米国の自国主義、自国第一主義への転換により、価値の共有の危機に直面しております。欧米諸国は米国の依存度を減らすといったデリスキングの動きも見られておりますが、日本は欧米諸国とは異なって、日米安保という二国間条約の下、米国の核の抑止力に圧倒的に依存しているのが現実であります。…
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- (上の発言)
26神神保謙公益財団法人国際文化会館常務理事・慶應義塾大学総合政策学部教授
ありがとうございます。
価値の共有、法の支配が極めて維持することが難しくなっている時代背景という前提ではありますけれども、日本にとって法の支配というのは、私は国益そのものと考えています。法の支配、それに基づく国際制度、多国間制度というものがなければ、世界の市場へのアクセス、重要な資源の確保、そしてシーレーンの安定、どれも維持することが難しいと。いろいろその大国が自国中心主義を振りかざしている世界にあったとしても、日本はその法の支配とマルチラテラリズムの中に生きているということはしっかりと守っていかなければいけないということだと思います。
さはさりながら、日本を取り巻く安全保障環境が厳しくなる中で、先ほど来議論されております抑止力の関係性というのは常にアップデートしていかなければこれはいけないと。その中で、日本は、まあプランBといいますか、アメリカ以外の手段によってこの抑止力を達成できるかというのが極めて難しいとするならば、アメリカがもしその価値が揺らいだとしても、そのアメリカに手綱を付けて抑止力を我々の国益にとって優位な形で維持し続けなければいけないというのは、これはリアリズムの世界なんだと思います。
ただし、その中で、価値を共有する国々との関係性というものを高めるということは矛盾なく進めていくということが日本にとっては非常に重要なポイントで、安全とかそして生存という点においては、これはもう変えられない制度、立場というものがあるにしても、でも、それでも日本が目指すべき、まさに自由で開かれたその地域制度や市場というものをどうやって確立するか、それがおっしゃったそのアジア政策の意味だというふうに思いますので、田中参考人のおっしゃられたCPTPPは大変重要な二十一世紀の開かれたアジアの制度、経済制度をつくるというときの大きなてこで、しかもこれは中国が参加したがっているという意味においても非常に大きなてこになると思いますし、同時に、岩間参考人がおっしゃられた安全保障上における信頼醸成の制度化づくり、これも非常に重要な視点だと思い、強く賛同する次第です。
27岩岩間陽子政策研究大学院大学教授
ありがとうございます。
既にこの私の発表の中で西太平洋連合というキーワードを出しましたけれども、名称はいろいろあると思うんですけれども、やはり、CPTPPは一つのきっかけになると思いますが、経済にとどまらない社会的、人的なつながりを特にASEAN諸国を中心として強化していくという必要があると思います。
日本にとって、この経済が成長していて、かつ人口がまだ非常に若いリージョンが近くにあるということは物すごく大きな資産であると思います。これらの国々と良好な関係を持って、これまで以上に人の移動がうまくいくように、自由に移動できるような、場合によっては、日本…
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28田田中均株式会社日本総合研究所国際戦略研究所特別顧問
私自身は、余りその法の支配とか自由で開かれたという言葉が好きじゃないわけで、アメリカのような国を前にして、いや、あなた方、法の支配なんてないんじゃないかと、トランプ自身が国際法は自分の基準じゃないということを公言しているときに、余りそれを強調しない方がいいと僕は思うんですね。
ですから、日本の戦略的利益は、それは北朝鮮との関係でも対話はしなきゃいけない、ロシアもそうですよ。それが、いや、かくかくこういうことをしたから駄目だといって門戸を閉ざすことの愚かさみたいなものがあるんですよね。
だから、その法の支配といって大上段に振りかぶってやったら物事は動い…
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鈴木宗男(自民)
次に、窪田哲也さん。
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