三原岳株式会社ニッセイ基礎研究所上席研究員

2026年6月16日・第221回国会 参議院 厚生労働委員会 第13号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 77 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 88 発言)

御質問ありがとうございます。

総合事業というのは、本来、その介護予防の、要支援者の身体的自立を促していくと。その結果、そのリエーブルメントで高齢者の生活の質も上がる、さらに介護給付費も減る、そこを目指していくのが本来の総合事業の姿だと。新しくできたガイドラインには実はそう書かれています。

ただ、一方で、それまでの制度化の過程で、通所介護、要支援の人の通所介護、訪問介護の受皿として地域を使うような理解がされていたのは事実ですし、政府の文言にそういう、政府文書の中にそういう文言が入っていたのは事実だと私は思います。この運用では総合事業は絶対うまくいきません、だって、地域は受皿ではありませんので。なので、高齢者の暮らしから考えて地域の資源をどう活用しながら外出支援をしていくのか、そこに例えば総合事業が必要だったら総合事業の金を使う、そういうことをしていく必要があると思います。

なので、総合事業は運用次第で私はうまくいく面もあると思っています。ただ、今回のその特定地域に関してはまだちょっと報酬の体系が分からないので何とも評価がしにくいんですけれども、分権と集権、自由と平等というのはトレードオフですので、地域の実情に応じた体制整備をするということは、地域格差はある程度認めなきゃいけないんだろうと私は思います。その格差をどこまで認めるのか、そこの議論は一回しておいた方がいいかなと思います。ただ、格差の話ばっかりしていると集権に進んでいきますので、その分権と集権というのはトレードオフだと、自由と平等というのはトレードオフだと、ここはちょっと理解していただいた方がいいかなと思っております。

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