どうもありがとうございます。東京大学の村上と申します。
本日、このような機会頂戴いたしまして、どうもありがとうございます。御礼申し上げます。
私自身、システム工学みたいな手法で要するに世の中の資源の使い方みたいなものを、環境影響であったり経済性であったり、少し広めに社会的な影響であったりみたいなものを通じて評価をする、その上で、もしどのようにシステムが、制度も含めてですけれども、入ってきたり変わったりしたら、またその辺りがどう変わるんだろうみたいなことを評価したりみたいなことをさせていただいてございます。
そんな専門でございますので、時々ISOの評価の話もさせていただいたりと、そんなことをしておる人間で、そんなところの視点から、今日、この法案に関しての簡単な私としての見解みたいなものを述べさせていただければと思ってございます。
それでは、お手元、お配りいただいているのかなと思いますが、冒頭のところですね、サーキュラーエコノミーの話、もう皆さんには釈迦に説法だとは思いますが、私がこんなふうに見て立ち位置に立ってございますという見解の共有みたいなところで、簡単にお話をさせてください。
まず、循環経済、サーキュラーエコノミーみたいな話ですが、一つの貢献としては、当然ながら社会への持続可能性みたいなものに対する寄与を期待されていると思っています。
ただ、その大事な論点として、サーキュラーエコノミーというのはあくまでただの経済のシステムの一つの形ですから、それ自体が目的というよりは、それを通して何かを達成するんだというあくまで手段であって、そこはゴールじゃないというところは踏まえておきたいと思います。
その前提で、サーキュラーエコノミーの一つの原則みたいな話、そのエレン・マッカーサー財団なる人たちが最初から言っているところでありますけれども、資源とか製品とかいうのは極力高い価値を持っている状態で回し続けるのだと、それを通して廃棄物を出さないようにするとか、有害物質も減らすんだとかいうところが一つ、物の回し方としての大きな目的だと言われてございます。それに併せて、当然ながら、地球全体としてというか、その自然の再生能力みたいなものという意味での循環という話もございますので、そこも毀損しないように、きちんと維持していくんだといったところを大前提として置いているとよく言われてございます。
また、本日は太陽光パネルの話でございますので、先ほどのその地球全体の話というよりは取りあえず人工物をどう回すかという話をしてございますので、物の流れ、物質の流れという話でいうと、よく最近ですと、そこに書かせていただいたとおり三パターンの変化を起こすんだというようなことをよく言われていまして、一つは、その循環の幅を減らすんだみたいなことをナローとかと称していて、あと、ゆっくり長く使いなさいみたいな話をスローと称していて、最後、環を閉じるところ、捨てないんだという話をクローズみたいな言い方をよくしてございます。
おめくりいただきまして、あともう一つは、やはり昨今、資源安全保障の話に対する関連というのもやはり避けては通れない話題かなと思ってございます。ここに関して言うと、当然ではございますけれども、国内発生スクラップというのは国産資源ですから、日本みたいな国にとって非常に重要だというところであります。昨今も、状況としてはスクラップも争奪戦になり得るような状態にありますので、その辺、やっぱり国産物をきちんと使っていくというのは非常に当然ながら大事だという話であります。
また、都市鉱山というかスクラップの話というのは、残念ながら我々が掘りたいときに掘るということができないという意味で天然資源とはちょっと違う。そういった意味でも、いろんなちょっと天然資源とは違う種類の不確実性が多くあるものでありますので、そういった意味でも、予見の可能性とか制御の可能性とかいう意味で、国産であるということは多分プラスだというふうに思ってございます。
リサイクルに関して言いますと、そのインフラがあることというのは非常に当たり前ながら重要な話であって、日本の場合は素材産業が非常に強力で、まだ残っていると。それに併せて、その前に位置してもらう中間処理とかいう業の皆さんがきちんと存在しているというのは非常に大きなアドバンテージではありますが、ただ、そこに対して原料が供給されなければ当然ながら何も起きませんので、鉱山資源でも最近その争奪戦が起きていて足りないというような話が、銅製錬なんか中心に非常に重たい話題として起きておりますけれども。あわせて、リサイクルに関しても、原料調達、供給というのは非常に重要で、当たり前ながら、それは少なくとも国産から始めなければいけないというところです。
あと、最後に書いてございますが、国内発生、国内処理のもう一つのアドバンテージというのは、昨今のサーキュラーエコノミーの話というのは情報連携みたいな話ですね。例えば、どんなものが含まれているんだみたいな話から、どうやって造っているんだいというような話まで含めて、そういうところが重要だと言われているんですが、こういう話するときに、どうしてもそのサプライチェーン上に外国が交ざってくると情報セキュリティー的な話が湧いて出ますといったところでも、全部国内でサプライチェーン完結できるとか国内の部分が大きいとかいうのは非常にやりやすいという話かなと思ってございます。
次のところに行かせていただいて、今日、太陽光パネルという話なので、リサイクルという目線で見たときの太陽光パネルなるものの特徴を簡単に見ておきたいと思います。
まず一つ目ですけれども、残念ながら、立法時点で製造事業者の多くが国内に存在しないというのは、これまでの個別リサイクル法とはちょっと違っている。家電も、白物なんか減ってはいますけれども、家電リサイクル法を作ったときは少なくともかなりたくさんいて、その立法時点でメーカーさんたちがかなり強く協力をしている。今でもかなり貢献していただいていると思っていますし、自動車は言わずもがなかなと思います。
二点目ですけれども、使用年数が極端に長い。今までせいぜい家電、自動車などで十数年の世界観。容器包装なんかですと即出てくるわけですから、その辺は大分違う話をしています。
最後のところ、もう一つですけれども、家庭系のものと事業系のものとか、また極端に違うものが二種混在している。これを両方カバーしようとするとかなり大変な作業になるというのが一つ大きな特徴かなと思います。
四つ目に書かせていただいているところですが、自動車の車検制度みたいな話とはまたちょっと違いますけれども、少なくともグリッドにつながっているパネルに関して言えば、コストを掛ければ個体管理する可能性は残されているというところは、例えば売り切りの家電みたいなものに比べればつかまえやすいという意味では大きな特徴だと言えます。
最後のところ、今回の議論のポイントになってしまっていますけれども、残念ながら、リサイクルという意味でいうと有価性低めだというところがあります。最終処分の方が安いという話、たくさん出てございますけれども、放っておくとリサイクルに行く合理的な理は余りないというところかなと思っています。
そうすると、長期使用とかリユースとかというところに期待が掛かるとよく言われるんですが、これも難しいところで、太陽光パネル、まだ製品が進化の途上にありますので、新しいパネルを入れてあげた方が極端に発電効率が高いのであれば、置き換えてしまった方が少なくともエネルギー効率、GHG的に良くなってしまう可能性が出てくるので、ちょっとその辺はきちんとした検討をしないといけない。一々検討が必要だというところがなかなか大変かなと思っています。省電力化が進んだ時期のエアコンなんかも同じ話ししていたと思います。家電エコポイントとか言って買換え促進策打ったこともあったかと思います。
おめくりいただければと思いますが、PVリサイクル、何だかんだ、何か十五年ぐらい横から見させていただいていますけれども、どういう論点が移り変わってきたのかというと、最初の頃は何を言っていたかというと、ひたすら、捨てたい人がどこに持っていっていいか分かりませんというような話が大分たくさんあったと思っています。特に家庭系みたいな方が、小さめの工務店の方とか、そういういろんなプレーヤーがいらっしゃったので、どこに行っていいか分からないですし、そもそも適正な排出先ってあるんですかみたいな話もよく聞いていたと思います。だからといって最終処分場にそのまま持っていくというわけにもいかないといったことが初期の問題であったかというふうに理解をしています。
これに対しては、取りあえず最低限の処理能力をつくって、あそこに持っていけばいいんだよというような情報開示をして伝えていくという作業は進んできたのかなと思っています。そこは業界の御努力であったり行政の御努力であったりがあったのかなと思います。
この辺を踏まえて、ようやくその目の前の問題が若干解決しつつあるので、これからその将来の大量排出に向けて対応を始めるというのが現段階の話であって、すなわち、今正しい適正処理ができる場所のキャパシティーを上げ、能力を上げ、あと、そこに無事に排出されるような仕掛けをするというところがこの法案のターゲットなのかなというふうに理解をしているところですと。
このところが、済みません、私が関係するところで思っているところでございまして、これを踏まえて、簡単に私見みたいなものを一、二枚御紹介させていただければと思います。
①としてあるところでありますけれども、まずその一つ目、極めて当たり前なんですけれども、大量発生より早めにそのための準備をしようとしているというのは、これリサイクル法とか廃棄物処理って、基本的には出てきてから、困ってから対応するような感じが今までは多かった。それは循環型社会への移行みたいなタイミングの話も今まではあったと思うんですけど、今回、ある種、初めて事前に、大量発生前に準備をするということができているというのは非常にいい話かなと思っています。議論している時間があるだけでも大分いい。
二つ目のポイントですけれども、今回、その対象が多量事業用太陽電池廃棄者からということになっているかと思います。一つ前のスライドで申し上げましたけれども、ここのターゲットが大量排出の話が出てくるのに向けて事前準備をしているんだという話であるならば、一気に全て対象にできればそれにこしたことはないとしても、どこかからやっていくんだとすれば、最初の対象がここであるということ自体は別に間違っていないというふうに思っています。
他方で、先ほどもちらっと家庭系もという話ししましたけれども、一件当たりは少量なんですけれども、やっぱり件数としてはたくさん出てきてしまうであろう家庭系みたいな話が、対応、一部分、部分的なものになっていて、その実際に義務化して集めましょうみたいなところが少し後回しになってしまっているというところは、これからやるからよいとはいえども、ちょっと残念なところかなと思っています。
ただ、そこに書かせていただいたとおり、ちょっとそういう研究もしてみたことあるんですけれども、やっぱり家庭系ですと排出する意思決定のメカニズムなんかも大分違ってきてしまうので、当然、適正排出へ向けて出していただくといったところの仕掛けも違うものが必要になる可能性がございますので、少しそこは慎重にというか何というか、議論をして制度設計した方がよろしいかなと思っているところではあります。
もう一枚おめくりいただきまして、あと、今回の法案の中にあるポイントみたいなところでいいますと、もう一つ、リサイクルの高度化、低コスト化みたいな話が入っているかと思います。これ、当たり前ながら非常に重要な話であって、そこをお進めいただければいいという意味では、まあこれでよいと思っています。
あわせて、元々資源系の人間なので、ちょっと気になっているので申し上げておくと、その個別リサイクル案件というのとは話は違いますが、一般論として、特に金属みたいなものに関しては、天然資源を使うことのコストというのはどんどん上がっていくと思っています。どんどん劣化するといいますか、薄いもの取りますし、取りにくいところのを取るようになってきているので。なので、その辺踏まえると、一見、何かその天然資源の値段が上がってしまうと、リサイクル、お金が掛かってもいいじゃんという話に聞こえそうなんですが、申し上げたいのはそこではなくて、当然ながら天然資源の供給はますますどんどん逼迫していくので、そこは価格の話にかかわらず、高度化であったり技術開発であったりは止めずにやっていただきたいというふうに学者的には思うところであります。
最後、EPR的なポイントというのも議論のターゲットになっているような気がしておりますが、その費用負担が排出者に行ってしまっているというのは、製造事業者が自ら関与するところのモチベーションを多少下げている可能性はあるとは思います。ただ、本質的には、ここではその環境配慮設計をやっていただくこととか、あとは途中で申し上げたその資源循環に関する情報連携みたいな中で情報を出していただくとか、回ってきた情報をまた使って設計にフィードバックいただくとか、そういう役割を果たしていただくところに期待が掛かっているわけですので、それ自体は言及されているところでもあるので、まずはこのシステムの中でその辺がきちんと機能するのかというのをきちんと見ていくことが大事だというふうに思ってございます。
最後のところ、簡単にまとめみたいなもの付けてございますが、PVリサイクルに関連する諸問題が今回の法案で全部一気に解決できるとは私も余り思ってはいません。
ただ、途中で申し上げたとおり、まずファーストステップとしてここから手を着けますという意味において、悪くないというか賛成ですというのが個人的な結論です。そこには、制度なしでやれることはおおむねやってきましたし、でも、まだ大量排出のピークまでは有り難いことに若干時間があるので、きちんと一歩一歩進めていっていただければと思います。
その中で、関連する全てのステークホルダーの皆さんに、それぞれ、ちょっと汚い言葉で書いちゃいましたが、それぞれの後始末の責任があるんだよということをやっぱり改めて理解していただいた方がよく、後始末と書いたのは、リサイクルもその一部分ですけれども、跡地利用の話とかいろんな話が多分今あると思ってございますので、それを全部きちんと理解していただいた中で、その中でリサイクルという話を改めてちゃんとやっていただきたいということかなと思います。
この法案に関して戻っておくと、リサイクルの高度化と製造事業者の貢献がきちんとなされるかという二点をきちんとチェックしていただきながら、あわせて、今回対象にならなかったステークホルダーの分、家庭系等々の分ですね、あと、新しいパネルの技術が出てきていますので、新しい技術で造られたパネルのリサイクル対応というのは当然していかなければいけないので、この辺チェックしつつ、また新しく拡大すべきところはしつつ、不要なものが何か出れば不要にしてよいんだと思いますが、そういう継続的なチェック、見直し等が必要不可欠だというところは申し上げておきたいかなと思います。
ちょっと雑駁なコメントで申し訳ありませんでしたが、以上で終わらせていただければと思います。ありがとうございました。
0会会議録情報政府参考人など
令和八年五月二十六日(火曜日)
午前十時開会
─────────────
委員の異動
五月二十一日
辞任 補欠選任
小林孝一郎君 磯崎 仁彦君
五月二十二日
辞任 補欠選任
阿達 雅志君 松山 政司君
井上 義行君 石井 準一君
五月二十五日
辞任 補欠選任
磯崎 仁彦君 生稲 晃子君
松山 政司君 小林 一大君
五月二十六日
辞任 補欠選任
石井 準一君 井上 義行君
─────────────
出席者は…
この発言のページ
1
猪口邦子(自民)
ただいまから環境委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
昨日までに、小林孝一郎君、井上義行君及び阿達雅志君が委員を辞任され、その補欠として石井準一君、生稲晃子君及び小林一大君が選任されました。
─────────────
この発言のページ
2
猪口邦子(自民)
太陽電池廃棄物の再資源化等の推進に関する法律案を議題といたします。
本日は、本案の審査のため、三名の参考人から御意見を伺います。
御出席いただいております参考人は、東京大学大学院工学系研究科教授村上進亮君、公益財団法人世界自然保護基金ジャパン第一自然保護室気候・エネルギーグループ地域再エネプロジェクトリーダー市川大悟君及びキヤノングローバル戦略研究所研究主幹杉山大志君でございます。
この際、参考人の皆様に一言御挨拶申し上げます。
本日は、御多忙のところ御出席いただき、誠にありがとうございます。
皆様から忌憚のない御意見を賜りまして、今後の審査の…
この発言のページ
- (上の発言)
3村村上進亮東京大学大学院工学系研究科教授
どうもありがとうございます。東京大学の村上と申します。
本日、このような機会頂戴いたしまして、どうもありがとうございます。御礼申し上げます。
私自身、システム工学みたいな手法で要するに世の中の資源の使い方みたいなものを、環境影響であったり経済性であったり、少し広めに社会的な影響であったりみたいなものを通じて評価をする、その上で、もしどのようにシステムが、制度も含めてですけれども、入ってきたり変わったりしたら、またその辺りがどう変わるんだろうみたいなことを評価したりみたいなことをさせていただいてございます。
そんな専門でございますので、時々ISOの評価の話もさせていただいたりと、そんなことをしておる人間で、そんなところの視点から、今日、この法案に関しての簡単な私としての見解みたいなものを述べさせていただければと思ってございます。
それでは、お手元、お配りいただいているのかなと思いますが、冒頭のところですね、サーキュラーエコノミーの話、もう皆さんには釈迦に説法だとは思いますが、私がこんなふうに見て立ち位置に立ってございますという見解の共有みたいなところで、簡単にお話をさせてください。
まず、循環経済、サーキュラーエコノミーみたいな話ですが、一つの貢献としては、当然ながら社会への持続可能性みたいなものに対する寄与を期待されていると思っています。
ただ、その大事な論点として、サーキュラーエコノミーというのはあくまでただの経済のシステムの一つの形ですから、それ自体が目的というよりは、それを通して何かを達成するんだというあくまで手段であって、そこはゴールじゃないというところは踏まえておきたいと思います。
その前提で、サーキュラーエコノミーの一つの原則みたいな話、そのエレン・マッカーサー財団なる人たちが最初から言っているところでありますけれども、資源とか製品とかいうのは極力高い価値を持っている状態で回し続けるのだと、それを通して廃棄物を出さないようにするとか、有害物質も減らすんだとかいうところが一つ、物の回し方としての大きな目的だと言われてございます。それに併せて、当然ながら、地球全体としてというか、その自然の再生能力みたいなものという意味での循環という話もございますので、そこも毀損しないように、きちんと維持していくんだといったところを大前提として置いているとよく言われてございます。
また、本日は太陽光パネルの話でございますので、先ほどのその地球全体の話というよりは取りあえず人工物をどう回すかという話をしてございますので、物の流れ、物質の流れという話でいうと、よく最近ですと、そこに書かせていただいたとおり三パターンの変化を起こすんだというようなことをよく言われていまして、一つは、その循環の幅を減らすんだみたいなことをナローとかと称していて、あと、ゆっくり長く使いなさいみたいな話をスローと称していて、最後、環を閉じるところ、捨てないんだという話をクローズみたいな言い方をよくしてございます。
おめくりいただきまして、あともう一つは、やはり昨今、資源安全保障の話に対する関連というのもやはり避けては通れない話題かなと思ってございます。ここに関して言うと、当然ではございますけれども、国内発生スクラップというのは国産資源ですから、日本みたいな国にとって非常に重要だというところであります。昨今も、状況としてはスクラップも争奪戦になり得るような状態にありますので、その辺、やっぱり国産物をきちんと使っていくというのは非常に当然ながら大事だという話であります。
また、都市鉱山というかスクラップの話というのは、残念ながら我々が掘りたいときに掘るということができないという意味で天然資源とはちょっと違う。そういった意味でも、いろんなちょっと天然資源とは違う種類の不確実性が多くあるものでありますので、そういった意味でも、予見の可能性とか制御の可能性とかいう意味で、国産であるということは多分プラスだというふうに思ってございます。
リサイクルに関して言いますと、そのインフラがあることというのは非常に当たり前ながら重要な話であって、日本の場合は素材産業が非常に強力で、まだ残っていると。それに併せて、その前に位置してもらう中間処理とかいう業の皆さんがきちんと存在しているというのは非常に大きなアドバンテージではありますが、ただ、そこに対して原料が供給されなければ当然ながら何も起きませんので、鉱山資源でも最近その争奪戦が起きていて足りないというような話が、銅製錬なんか中心に非常に重たい話題として起きておりますけれども。あわせて、リサイクルに関しても、原料調達、供給というのは非常に重要で、当たり前ながら、それは少なくとも国産から始めなければいけないというところです。
あと、最後に書いてございますが、国内発生、国内処理のもう一つのアドバンテージというのは、昨今のサーキュラーエコノミーの話というのは情報連携みたいな話ですね。例えば、どんなものが含まれているんだみたいな話から、どうやって造っているんだいというような話まで含めて、そういうところが重要だと言われているんですが、こういう話するときに、どうしてもそのサプライチェーン上に外国が交ざってくると情報セキュリティー的な話が湧いて出ますといったところでも、全部国内でサプライチェーン完結できるとか国内の部分が大きいとかいうのは非常にやりやすいという話かなと思ってございます。
次のところに行かせていただいて、今日、太陽光パネルという話なので、リサイクルという目線で見たときの太陽光パネルなるものの特徴を簡単に見ておきたいと思います。
まず一つ目ですけれども、残念ながら、立法時点で製造事業者の多くが国内に存在しないというのは、これまでの個別リサイクル法とはちょっと違っている。家電も、白物なんか減ってはいますけれども、家電リサイクル法を作ったときは少なくともかなりたくさんいて、その立法時点でメーカーさんたちがかなり強く協力をしている。今でもかなり貢献していただいていると思っていますし、自動車は言わずもがなかなと思います。
二点目ですけれども、使用年数が極端に長い。今までせいぜい家電、自動車などで十数年の世界観。容器包装なんかですと即出てくるわけですから、その辺は大分違う話をしています。
最後のところ、もう一つですけれども、家庭系のものと事業系のものとか、また極端に違うものが二種混在している。これを両方カバーしようとするとかなり大変な作業になるというのが一つ大きな特徴かなと思います。
四つ目に書かせていただいているところですが、自動車の車検制度みたいな話とはまたちょっと違いますけれども、少なくともグリッドにつながっているパネルに関して言えば、コストを掛ければ個体管理する可能性は残されているというところは、例えば売り切りの家電みたいなものに比べればつかまえやすいという意味では大きな特徴だと言えます。
最後のところ、今回の議論のポイントになってしまっていますけれども、残念ながら、リサイクルという意味でいうと有価性低めだというところがあります。最終処分の方が安いという話、たくさん出てございますけれども、放っておくとリサイクルに行く合理的な理は余りないというところかなと思っています。
そうすると、長期使用とかリユースとかというところに期待が掛かるとよく言われるんですが、これも難しいところで、太陽光パネル、まだ製品が進化の途上にありますので、新しいパネルを入れてあげた方が極端に発電効率が高いのであれば、置き換えてしまった方が少なくともエネルギー効率、GHG的に良くなってしまう可能性が出てくるので、ちょっとその辺はきちんとした検討をしないといけない。一々検討が必要だというところがなかなか大変かなと思っています。省電力化が進んだ時期のエアコンなんかも同じ話ししていたと思います。家電エコポイントとか言って買換え促進策打ったこともあったかと思います。
おめくりいただければと思いますが、PVリサイクル、何だかんだ、何か十五年ぐらい横から見させていただいていますけれども、どういう論点が移り変わってきたのかというと、最初の頃は何を言っていたかというと、ひたすら、捨てたい人がどこに持っていっていいか分かりませんというような話が大分たくさんあったと思っています。特に家庭系みたいな方が、小さめの工務店の方とか、そういういろんなプレーヤーがいらっしゃったので、どこに行っていいか分からないですし、そもそも適正な排出先ってあるんですかみたいな話もよく聞いていたと思います。だからといって最終処分場にそのまま持っていくというわけにもいかないといったことが初期の問題であったかというふうに理解をしています。
これに対しては、取りあえず最低限の処理能力をつくって、あそこに持っていけばいいんだよというような情報開示をして伝えていくという作業は進んできたのかなと思っています。そこは業界の御努力であったり行政の御努力であったりがあったのかなと思います。
この辺を踏まえて、ようやくその目の前の問題が若干解決しつつあるので、これからその将来の大量排出に向けて対応を始めるというのが現段階の話であって、すなわち、今正しい適正処理ができる場所のキャパシティーを上げ、能力を上げ、あと、そこに無事に排出されるような仕掛けをするというところがこの法案のターゲットなのかなというふうに理解をしているところですと。
このところが、済みません、私が関係するところで思っているところでございまして、これを踏まえて、簡単に私見みたいなものを一、二枚御紹介させていただければと思います。
①としてあるところでありますけれども、まずその一つ目、極めて当たり前なんですけれども、大量発生より早めにそのための準備をしようとしているというのは、これリサイクル法とか廃棄物処理って、基本的には出てきてから、困ってから対応するような感じが今までは多かった。それは循環型社会への移行みたいなタイミングの話も今まではあったと思うんですけど、今回、ある種、初めて事前に、大量発生前に準備をするということができているというのは非常にいい話かなと思っています。議論している時間があるだけでも大分いい。
二つ目のポイントですけれども、今回、その対象が多量事業用太陽電池廃棄者からということになっているかと思います。一つ前のスライドで申し上げましたけれども、ここのターゲットが大量排出の話が出てくるのに向けて事前準備をしているんだという話であるならば、一気に全て対象にできればそれにこしたことはないとしても、どこかからやっていくんだとすれば、最初の対象がここであるということ自体は別に間違っていないというふうに思っています。
他方で、先ほどもちらっと家庭系もという話ししましたけれども、一件当たりは少量なんですけれども、やっぱり件数としてはたくさん出てきてしまうであろう家庭系みたいな話が、対応、一部分、部分的なものになっていて、その実際に義務化して集めましょうみたいなところが少し後回しになってしまっているというところは、これからやるからよいとはいえども、ちょっと残念なところかなと思っています。
ただ、そこに書かせていただいたとおり、ちょっとそういう研究もしてみたことあるんですけれども、やっぱり家庭系ですと排出する意思決定のメカニズムなんかも大分違ってきてしまうので、当然、適正排出へ向けて出していただくといったところの仕掛けも違うものが必要になる可能性がございますので、少しそこは慎重にというか何というか、議論をして制度設計した方がよろしいかなと思っているところではあります。
もう一枚おめくりいただきまして、あと、今回の法案の中にあるポイントみたいなところでいいますと、もう一つ、リサイクルの高度化、低コスト化みたいな話が入っているかと思います。これ、当たり前ながら非常に重要な話であって、そこをお進めいただければいいという意味では、まあこれでよいと思っています。
あわせて、元々資源系の人間なので、ちょっと気になっているので申し上げておくと、その個別リサイクル案件というのとは話は違いますが、一般論として、特に金属みたいなものに関しては、天然資源を使うことのコストというのはどんどん上がっていくと思っています。どんどん劣化するといいますか、薄いもの取りますし、取りにくいところのを取るようになってきているので。なので、その辺踏まえると、一見、何かその天然資源の値段が上がってしまうと、リサイクル、お金が掛かってもいいじゃんという話に聞こえそうなんですが、申し上げたいのはそこではなくて、当然ながら天然資源の供給はますますどんどん逼迫していくので、そこは価格の話にかかわらず、高度化であったり技術開発であったりは止めずにやっていただきたいというふうに学者的には思うところであります。
最後、EPR的なポイントというのも議論のターゲットになっているような気がしておりますが、その費用負担が排出者に行ってしまっているというのは、製造事業者が自ら関与するところのモチベーションを多少下げている可能性はあるとは思います。ただ、本質的には、ここではその環境配慮設計をやっていただくこととか、あとは途中で申し上げたその資源循環に関する情報連携みたいな中で情報を出していただくとか、回ってきた情報をまた使って設計にフィードバックいただくとか、そういう役割を果たしていただくところに期待が掛かっているわけですので、それ自体は言及されているところでもあるので、まずはこのシステムの中でその辺がきちんと機能するのかというのをきちんと見ていくことが大事だというふうに思ってございます。
最後のところ、簡単にまとめみたいなもの付けてございますが、PVリサイクルに関連する諸問題が今回の法案で全部一気に解決できるとは私も余り思ってはいません。
ただ、途中で申し上げたとおり、まずファーストステップとしてここから手を着けますという意味において、悪くないというか賛成ですというのが個人的な結論です。そこには、制度なしでやれることはおおむねやってきましたし、でも、まだ大量排出のピークまでは有り難いことに若干時間があるので、きちんと一歩一歩進めていっていただければと思います。
その中で、関連する全てのステークホルダーの皆さんに、それぞれ、ちょっと汚い言葉で書いちゃいましたが、それぞれの後始末の責任があるんだよということをやっぱり改めて理解していただいた方がよく、後始末と書いたのは、リサイクルもその一部分ですけれども、跡地利用の話とかいろんな話が多分今あると思ってございますので、それを全部きちんと理解していただいた中で、その中でリサイクルという話を改めてちゃんとやっていただきたいということかなと思います。
この法案に関して戻っておくと、リサイクルの高度化と製造事業者の貢献がきちんとなされるかという二点をきちんとチェックしていただきながら、あわせて、今回対象にならなかったステークホルダーの分、家庭系等々の分ですね、あと、新しいパネルの技術が出てきていますので、新しい技術で造られたパネルのリサイクル対応というのは当然していかなければいけないので、この辺チェックしつつ、また新しく拡大すべきところはしつつ、不要なものが何か出れば不要にしてよいんだと思いますが、そういう継続的なチェック、見直し等が必要不可欠だというところは申し上げておきたいかなと思います。
ちょっと雑駁なコメントで申し訳ありませんでしたが、以上で終わらせていただければと思います。ありがとうございました。
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猪口邦子(自民)
ありがとうございました。
次に、市川参考人にお願いいたします。市川参考人。
この発言のページ
5市市川大悟公益財団法人世界自然保護基金ジャパン第一自然保護室気候・エネルギーグループ地域再エネプロジェクトリーダー
それでは、私の発表をさせていただきます。
本日は、貴重な発表の機会をいただき、ありがとうございます。私の方からは、本法案のリサイクルについて、一環境団体としての意見を述べさせていただきたいと思います。
下の方、まず最初にですが、簡単に団体の紹介だけ冒頭させていただきます。
我々は、WWFジャパンということで、世界百か国で活動をしている国際的な環境保護団体でございます。国内でも、一九七一年から半世紀にわたって活動をしております。今回、私の気候・エネルギー分野以外にも、生物多様性であったり海洋とか森林といった幅広い分野で活動しており、国内では今四万人を…
この発言のページ
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猪口邦子(自民)
ありがとうございました。
次に、杉山参考人にお願いいたします。杉山参考人。
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