ただいま議員からおはぎのお話を頂戴したところでございます。
私が訪ねた福祉施設において眺めた光景におきましては、おばあちゃんがこしあんのおまんじゅうを食べたいというふうにおっしゃって、いつもこしあんじゃなくて粒あんなので悲しいわというふうにおっしゃっておられて、どうしてもうちの納入元ではこしあんは高くなるんですよというやり取りがありましたけれども、そのような折に、どうしてもお小遣いからこしあんを召し上がっていただくのには少しお金を多めに出さなければいけませんねとかというようなやり取りになっていきます。
そういうふうな光景は今後も続くだろうというふうには思いますけれども、大きく眺めたときに、理念の観点から申しますれば、一言で言えば、保護から尊厳へということでございましょうか。保護も尊厳ももちろん大事でございますけれども、これまでは、どちらかというと本人を保護する、保護するということの延長として、なるべく財産を、なるべくならまだいいんですけれども、一円でも減らさないようにするというように、生真面目に成年後見人の方がお仕事をしてきた嫌いがあるかもしれません。
これからは、ちょっと高くてもこしあんのおまんじゅうを食べたらいいんじゃないの、おはぎのことも考えましょうねと、おのずとそれに財産管理の観点を考えなければいけませんから限界がありますけれども、そういうふうな観点も踏まえて今後は保護を、そして保護以上に尊厳が大切ですよという観点で、これからは補助人になっていくかもしれませんけれども、仕事をしてほしいというふうに望んでおりますし、法制審議会はそういう観点から審議をいたしました。
今、議員におかれては、障害者の権利に関する条約に御言及をいただき、誠にありがたいことでございます。同条約の十二条が定める法的能力の平等、十九条が定める、社会において包み込み、そして参加をしてもらう機会の確保という理念を常に考えて法制審議会の調査審議が進められたものと認識しております。
ありがとうございます。
124井井上英孝(維新)
ありがとうございました。
以上で参考人の方々の御意見の開陳は終わりました。
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125井井上英孝(維新)
これより参考人に対する質疑に入ります。
質疑の申出がありますので、順次これを許します。阿部弘樹君。
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126
阿部弘樹(自民)
参考人の先生方、本当にありがとうございます。自由民主党の衆議院議員、阿部弘樹でございます。
まず、国連の障害者の権利に関する委員会、この勧告を参考にしていただいたというのは、非常に私はありがたいと思っております。
この障害者委員会は、政府を代表する方々が議論をする委員会ではありませんし、また、ともすれば、活動を中心とする方々が意見を述べる、一方的に述べる場でもあるわけでございます。
かつては、デンマークのミケルセンがノーマライゼーションを提唱した。それは、知的障害の子供が非常に差別的な扱いを受ける、そういうのではいけないということで、戦後間もなくそ…
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- (上の発言)
127山山野目章夫早稲田大学法学学術院教授
ただいま議員からおはぎのお話を頂戴したところでございます。
私が訪ねた福祉施設において眺めた光景におきましては、おばあちゃんがこしあんのおまんじゅうを食べたいというふうにおっしゃって、いつもこしあんじゃなくて粒あんなので悲しいわというふうにおっしゃっておられて、どうしてもうちの納入元ではこしあんは高くなるんですよというやり取りがありましたけれども、そのような折に、どうしてもお小遣いからこしあんを召し上がっていただくのには少しお金を多めに出さなければいけませんねとかというようなやり取りになっていきます。
そういうふうな光景は今後も続くだろうというふうには思いますけれども、大きく眺めたときに、理念の観点から申しますれば、一言で言えば、保護から尊厳へということでございましょうか。保護も尊厳ももちろん大事でございますけれども、これまでは、どちらかというと本人を保護する、保護するということの延長として、なるべく財産を、なるべくならまだいいんですけれども、一円でも減らさないようにするというように、生真面目に成年後見人の方がお仕事をしてきた嫌いがあるかもしれません。
これからは、ちょっと高くてもこしあんのおまんじゅうを食べたらいいんじゃないの、おはぎのことも考えましょうねと、おのずとそれに財産管理の観点を考えなければいけませんから限界がありますけれども、そういうふうな観点も踏まえて今後は保護を、そして保護以上に尊厳が大切ですよという観点で、これからは補助人になっていくかもしれませんけれども、仕事をしてほしいというふうに望んでおりますし、法制審議会はそういう観点から審議をいたしました。
今、議員におかれては、障害者の権利に関する条約に御言及をいただき、誠にありがたいことでございます。同条約の十二条が定める法的能力の平等、十九条が定める、社会において包み込み、そして参加をしてもらう機会の確保という理念を常に考えて法制審議会の調査審議が進められたものと認識しております。
ありがとうございます。
128
阿部弘樹(自民)
ありがとうございます。
その点が、後見人という名前が変わった、でも、成年後見なんですね。そこもちょっと私は非常に気になるところでございます。
私は、今、精神科の領域で医者もまだ続けております。そうすると、心の病の方々がたくさん入院しておりまして、そういう方々は精神障害者ということになってくるわけです。そうしますと、老人になったから、認知症になったから弁識能力が欠落しているわけじゃないですね。その病気のためになっている。でも、後見人を選任しないんですよ。
つまり、ほとんどの方々が財産がない。財産がないのに、後見人を頼めば後見人にお金を払わなきゃいけな…
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129根根本雄司日本弁護士連合会日弁連高齢者・障害者権利支援センター成年後見制度利用促進法対応プロジェクトチーム座長/弁護士
お答えいたします。
まず一点目についてなのですが、先生御指摘のとおり、もちろん御家族の中で何か契約書等を交わすことがないというのは先生御指摘のとおりかと思います。
他方で、一般論として申し上げますと、民法は、先生御承知のように、個別の財産制というのを取っておるという関係もありますので、一部の相続人の方が御本人の財産を使い込んでおられるというような場合には、御本人の権利擁護の観点から、その取戻しへ向けて、その当該御親族と任意協議などを通じて返還を求めるということは、これは現行制度においても改正後においてもあり得るところだと思っております。訴訟提起まで至…
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130
阿部弘樹(自民)
いずれにしても、私は任意後見制度というのが非常に重要だと思っております。海外でもそれが主流でございますから。元気なうちに遺言をする、元気なうちに任意後見契約、監督人も指名する、そして財産、資産を扱う人を指名しておくということが大切だと思っております。
今度の遺言制度、非常にいいものができようとしておりますが、小澤参考人、その意義についてお願いします。
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