チームみらいの高山聡史です。
ただいま議題となっております国旗の損壊等の処罰に関する法律案について、私自身、賛成の立場から討論を行います。
本法案は、会派として、容易に割り切れない法案でございました。国旗を大切に思う国民の感情を守りたいという目的には賛同するものでございます。同時に、その手段として新たに刑罰を設けることへの懸念、反対の声もまた十分に理解ができます。表現の自由、思想及び良心の自由という憲法が保障する基本的価値に関わるからこそ、いずれの立場にも傾聴すべき理由がございました。
その上で、私は、この間の質疑を通して、懸念を軽減する議論と努力が質疑者、法案提出者の双方で積み重ねられたものと評価をいたします。本法案が規制するのは表現の内容ではなく行為の態様であること、その判断は特定の者の主観によらず一般通常人を基準に客観的になされること、政治的表現、芸術表現の自由には最大限の配慮がなされるべきこと、これらが立法者の意思として明らかにされた意義は決して小さくないと考えます。
しかしながら、我が会派はなお、反対の立場の意見を否定し得るという確信には至っておりません。明確性や萎縮効果をめぐる懸念は、運用のいかんによる部分が大きく、その不安が完全に払拭されたとは申し上げられないからです。
国旗を大切に思う国民の感情を守ろうとして、かえって国民の間に分断を深めることになっては本末転倒であり、最も避けたいと願うところです。
であればこそ、私どもの会派は、本法案に賛成する立場の意見も反対する立場の意見も、そのいずれをも包摂したいと強く願っております。そして、いずれの立場をも代表し得る行動を会派として真摯に考えてまいりたいと存じます。
ただし、これは、いかなる法案にも賛否がある中で、全員が一致しなければ自由投票とするといった一般的な意味を持つものではございません。本法案が、国の象徴に関わり、国民の心情と分断という特別の重みを持つがゆえの熟慮の結果でございます。
最後に、私自身、賛成の立場から政府に強く求めます。
本法の運用に当たっては、国会において確認された立法者の意思、そして附帯決議も踏まえて、何よりも丁寧かつ抑制的な運用を徹底していただきたい。そのことを強く要請して、私の討論といたします。
194
山下貴司(自民)
これより討論に入ります。
討論の申出がありますので、順次これを許します。後藤祐一君。
この発言のページ
195
後藤祐一(中道)
私は、中道改革連合・無所属を代表して、国旗損壊罪法案に反対の立場から討論を行います。
私は、国旗を大切に思う気持ちは、当然、皆様と同様、強く持っている一人でございますが、法案としてはやはり問題ではないかという点を以下申し述べます。
昨日の参考人質疑で江藤参考人から示されたように、刑罰は国家が個人に科す最も強力な制裁であり、刑罰法規の新設には、必要性、相当性、処罰範囲の明確性が求められますが、本法案はそもそも立法事実がありません。提出者から示された四つの事例はいずれも器物損壊罪の対象となる他人の国旗の損壊であり、国旗損壊罪より罰則の重い器物損壊罪との関…
この発言のページ
196
山下貴司(自民)
次に、高山聡史君。
この発言のページ
- (上の発言)
197
高山聡史(みらい)
チームみらいの高山聡史です。
ただいま議題となっております国旗の損壊等の処罰に関する法律案について、私自身、賛成の立場から討論を行います。
本法案は、会派として、容易に割り切れない法案でございました。国旗を大切に思う国民の感情を守りたいという目的には賛同するものでございます。同時に、その手段として新たに刑罰を設けることへの懸念、反対の声もまた十分に理解ができます。表現の自由、思想及び良心の自由という憲法が保障する基本的価値に関わるからこそ、いずれの立場にも傾聴すべき理由がございました。
その上で、私は、この間の質疑を通して、懸念を軽減する議論と努力が質疑者、法案提出者の双方で積み重ねられたものと評価をいたします。本法案が規制するのは表現の内容ではなく行為の態様であること、その判断は特定の者の主観によらず一般通常人を基準に客観的になされること、政治的表現、芸術表現の自由には最大限の配慮がなされるべきこと、これらが立法者の意思として明らかにされた意義は決して小さくないと考えます。
しかしながら、我が会派はなお、反対の立場の意見を否定し得るという確信には至っておりません。明確性や萎縮効果をめぐる懸念は、運用のいかんによる部分が大きく、その不安が完全に払拭されたとは申し上げられないからです。
国旗を大切に思う国民の感情を守ろうとして、かえって国民の間に分断を深めることになっては本末転倒であり、最も避けたいと願うところです。
であればこそ、私どもの会派は、本法案に賛成する立場の意見も反対する立場の意見も、そのいずれをも包摂したいと強く願っております。そして、いずれの立場をも代表し得る行動を会派として真摯に考えてまいりたいと存じます。
ただし、これは、いかなる法案にも賛否がある中で、全員が一致しなければ自由投票とするといった一般的な意味を持つものではございません。本法案が、国の象徴に関わり、国民の心情と分断という特別の重みを持つがゆえの熟慮の結果でございます。
最後に、私自身、賛成の立場から政府に強く求めます。
本法の運用に当たっては、国会において確認された立法者の意思、そして附帯決議も踏まえて、何よりも丁寧かつ抑制的な運用を徹底していただきたい。そのことを強く要請して、私の討論といたします。
198
山下貴司(自民)
次に、畑野君枝君。
この発言のページ
199
畑野君枝(共産)
私は、日本共産党を代表して、国旗損壊処罰法案に反対の討論を行います。
反対する第一の理由は、憲法が保障する思想、良心の自由、内心の自由に踏み込み、表現の自由を不当に侵害するものだからです。
本法案は、国旗を大切に思う国民感情を保護することを理由に、国旗に手を加える行為に刑事罰を科すものです。
国旗にどのような感情を持つかは個人の自由であり、人それぞれです。刑罰によって特定の価値観を押しつけるものにほかなりません。とりわけ日の丸は、二千万人以上のアジア太平洋地域の人々や三百十万人を超える日本国民を犠牲にした侵略戦争のシンボルとしての歴史を持つものです…
この発言のページ
200
山下貴司(自民)
これにて討論は終局いたしました。
―――――――――――――
この発言のページ