なぜ利上げが四月ではなくて六月だったのかという御質問をいただいたと思います。
四月の決定会合でも、多くの委員の間では、物価の上振れリスクには留意が必要という認識は共有されておりましたけれども、中東情勢の帰趨や、それが我が国の経済、物価に及ぼす影響をもう少し確認したいと考えて、政策金利を据え置いたところでございます。
その後、実体経済の動きを見ますと、原油価格上昇は景気の下押し要因となっているものの、高水準の企業収益などが経済を下支えする方向に作用しているほか、政府による各種施策の効果や原材料の代替調達の進展などから、経済が大きく下振れるリスクは一頃よりも低下していると判断できるようになったというふうに考えました。
物価面では、原油価格上昇を起点に企業間取引における価格転嫁がやや速いスピードで進んでおり、これが、今後、消費者段階における幅広い品目の価格上昇に波及していく可能性が見えてまいりました。こうした中、中長期の予想物価上昇率が引き続き上昇していることも踏まえると、基調的な物価上昇率が二%の物価安定目標を超えて上振れていくリスクがあるというふうに考えました。
今週の決定会合では、こうした足下の経済、物価情勢を踏まえまして、政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整することが適切であると判断したものでございます。
80
岡本三成(中道)
ありがとうございました。
終わります。
この発言のページ
81
武村展英(自民)
次に、萩原佳君。
この発言のページ
82萩萩原佳(維新)
日本維新の会の萩原佳でございます。
本日も質問の機会をいただき、ありがとうございます。
まず、私の方からも、入院中の植田日銀総裁の一日でも早い回復をお祈りいたします。
そして、今回、日本銀行等々に対する質疑というところで、国民の皆様お一人お一人の実質賃金の上昇、これを実感していただくためには、日本銀行がしっかりと政府と密接に連携して、市場や国民に対して、予見可能性の高い、透明性のある政策運営を行うことが必要不可欠であると考えており、この観点から今回は質疑させていただきたいと思います。
そして、氷見野副総裁、本日は御出席ありがとうございます。
ま…
この発言のページ
- (上の発言)
83氷氷見野良三日本銀行副総裁
なぜ利上げが四月ではなくて六月だったのかという御質問をいただいたと思います。
四月の決定会合でも、多くの委員の間では、物価の上振れリスクには留意が必要という認識は共有されておりましたけれども、中東情勢の帰趨や、それが我が国の経済、物価に及ぼす影響をもう少し確認したいと考えて、政策金利を据え置いたところでございます。
その後、実体経済の動きを見ますと、原油価格上昇は景気の下押し要因となっているものの、高水準の企業収益などが経済を下支えする方向に作用しているほか、政府による各種施策の効果や原材料の代替調達の進展などから、経済が大きく下振れるリスクは一頃よりも低下していると判断できるようになったというふうに考えました。
物価面では、原油価格上昇を起点に企業間取引における価格転嫁がやや速いスピードで進んでおり、これが、今後、消費者段階における幅広い品目の価格上昇に波及していく可能性が見えてまいりました。こうした中、中長期の予想物価上昇率が引き続き上昇していることも踏まえると、基調的な物価上昇率が二%の物価安定目標を超えて上振れていくリスクがあるというふうに考えました。
今週の決定会合では、こうした足下の経済、物価情勢を踏まえまして、政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整することが適切であると判断したものでございます。
84萩萩原佳(維新)
御答弁ありがとうございます。
経済の下振れリスクの後退、これを確認した上での決断であったというふうには理解いたしました。ただやはり、今後物価が上がっていく可能性というところも考慮されてということではございますけれども、物価の遅行性というか、後々上がっていくということを考えた場合、後手に回るリスクというところは常に意識、まあ、しているとは思いますけれども、していただきたいなと思っています。是非、データ、予想、それに対して積極的にデータ等に基づいて機動的な判断、これをお願いしたいと思っております。
そして、これも日銀の直接的な責務ではないよと言われるかも…
この発言のページ
85中中村康治日本銀行理事
お答え申し上げます。
為替相場の水準や評価につきましては、具体的にコメントすることは差し控えたいと思っております。
その上で、一般論として申し上げますと、為替相場は、各国の中央銀行の政策スタンスに影響を受ける面もございますが、それだけではなくて、国際金融資本市場の動向や輸出入に伴う需給など、様々な要因で変動するものと認識をしております。
為替市場の動向につきましては、今後ともしっかりと見てまいりたいと思います。
この発言のページ
86萩萩原佳(維新)
今、様々な要因があるよというところではありますけれども、やはり、金利というのは、皆さんが為替に対して若しくは国内物価に対して影響を与えるという意味では非常に重要な手段であると考えておりますので、是非御対応をお願いしたいと考えております。
少し一旦、ちょっと順番を入れ替えますけれども、金利引上げによる、日銀、日本銀行、財政に与える影響についてお伺いいたします。
今回、政策金利、これが一%に引き上げられたことで、民間金融機関が日銀に預け入れている当座預金の付利、支払い利息ですね、これが巨額に上ります。四月末現在でありますけれども、付利の対象となる当座預金…
この発言のページ