中村康治日本銀行理事

2026年6月19日・第221回国会 衆議院 財務金融委員会 第12号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 40 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 159 発言)

お答え申し上げます。

委員御指摘のとおり、政策金利の引上げは、貸出金利等の上昇を通じまして企業の資金調達コストの上昇につながりまして、企業の資金繰りに影響すると考えられます。

もっとも、金融政策の影響につきましては、こうした金利の変化を介した影響だけではなく、中小企業を含めまして企業全体として高水準の収益が続いていることや、そうした下で緩和的な金融環境が維持されていることも併せて評価する必要があるというふうに考えております。

この点、足下の金融環境を見ますと、金融機関の貸出態度は引き続き積極的でありまして、企業向けの貸出しは増加を続けており、企業の資金繰りも、中小企業を含め、良好な状態が維持されていると認識をしております。

企業倒産につきましては、足下、増加傾向をたどっておりますが、その理由の大半は物価高や人手不足関連でございまして、金利負担の増加を直接の要因とする倒産件数はかなり少ない状況が続いております。

次に、委員御指摘の設備投資ですけれども、緩やかな増加傾向が維持されておりまして、緩和的な金融環境が企業の投資活動をしっかりとサポートしていると考えております。

その上で、このところの投資の制約要因としては、人手不足とともに資材価格の高騰等を指摘する声が多いことを踏まえますと、適切な金融政策の運営を通じまして物価の安定を実現することは、我が国の成長投資の拡大を支える土台としても重要であるというふうに認識をしております。

いずれにしましても、日本銀行としては、政策金利の引上げが企業の行動に及ぼす影響につきまして、今後とも注意深く見てまいりたいと思います。

前後のやりとり

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