福田徹 (国民民主党)

2026年6月10日・第221回国会 衆議院 厚生労働委員会 第14号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 127 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 157 発言)

ありがとうございます。

まず前提として、我が国の腎代替療法として血液透析が選択されることが多いのですが、我が国の血液透析のレベルというのは極めて高く、我が国の血液透析を支えてくださる医療者であったり研究職であったり、全ての方にまず心からの敬意を表します。

その上で、血液透析と比較して、腎移植というのは、生命予後がよく、食事制限が穏やかで食事を楽しむことができて、そして通院や透析を受ける時間的制約もなく仕事ができる、そして医療費も低いと報告されており、ほぼ全方位で優れた選択肢であると言えます。

大切な点ですので、少し細かい中身についても説明させていただきたいと思います。

まず、生命予後についてですが、腎臓内科を専門とされる東京慈恵医科大学の横尾教授からいただいた資料を共有させていただいておりますが、十年生存率は、血液透析で四〇から五五%、腎移植で八二から九一%となっております。こう出ると、腎移植の方が若い症例が多いからではないかという疑問が出るはずですが、こちらに関しては、実は、順天堂大学泌尿器科のホームページに、アメリカの腎臓データベースから作ったグラフとして、透析患者、腎移植患者の年齢別の平均余命が報告されておりますが、こちらでも、腎移植の方が透析よりも平均余命が長いことが示されております。こちらはアメリカのデータですので、日本の透析医療のレベルの高さ、恐らく日本の透析患者の平均余命というのはアメリカよりも長いのかなと思うのですが、それでも腎移植ほどではないと想像されます。

次に、時間的拘束についてです。血液透析の場合、週に三回の通院と一回約四時間程度の透析が必要になります。これは、現役世代の患者さんにとっては仕事に大きく影響します。一方で、腎移植というのは月に一回の外来通院で済むことがほとんどですので、ほぼ通常どおりの仕事を継続できます。仕事をできるできないというのは、患者さん自身の生活の安定に寄与することはもちろんですし、これは日本や企業の成長にも大きくつながるものだと思っております。

そして、食事制限については、透析をし始めると、要は尿が出ませんので、次回の透析までどんどん水が体にたまっていきますので、体に水をためないように、毎日、厳格な水分管理、塩分管理、これが必要になるのですが、一方で、腎移植を受けた後は、我々と同じように尿が出ますので、食事制限はなく、私たちと同じように、健常人と同じように食べたり飲んだりすることができます。

医療費に関しても、腎移植の方が安く済むと見積もられております。透析の場合、一人当たり年間約五百万円の医療費がかかり、これが生涯にわたって続きます。一方で、腎移植は、手術時に六百万から七百万円かかりますが、その後は毎年百七十万円程度で、約二十か月、二年弱で透析と腎移植にかかる医療費は逆転すると言われております。

これらの事実を併せて、日本腎臓学会から出ているエビデンスに基づくCKD診療ガイドライン二〇二三においては、現代医療において、腎移植は末期腎不全患者に対する腎代替療法の第一選択として考慮すべき治療となったと書かれています。

その上で、現状を確認させてください。

現状は、末期腎不全の治療の選択肢として、生命予後がよく、生活の制約も少なく、医療費も低いにもかかわらず、腎移植が少なく、人工透析が多い、その認識でよろしいでしょうか。今後、末期腎不全治療の選択肢として腎移植の割合が増えることが望ましいとお考えでしょうか。

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