松原由美早稲田大学人間科学学術院教授

2026年5月20日・第221回国会 衆議院 厚生労働委員会 第10号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 20 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 100 発言)

御質問が、介護保険事業の経営の状況をどう考えるかということと、それに関して今回の改正をどう評価するかという、この二点を賜りました。

まず、現在の事業の状況は非常に逼迫しております。赤字の事業者が多いですし、今日もお話がありましたように、利用者を受けたいのに、人手が足りなくて受けることができない、善意で始めた仕事であるにもかかわらず、それがお金の問題で対応できない、そういう問題が生じているのが現状です。

次に、今回の改正についてどう考えるかということなんですけれども、本来であれば、当然、手厚くケアを提供することが利用者のためでもあり、また、職員を確保するためでもあると思います。しかし、現実には、本当に人がいない中山間地域、離島、こういう地域もございます。そこで今までどおりのことができるか。実際、今できておりません。

そういう中で、そもそも、離島であれば離島等のルールがあって、介護保険が始まった当初から、自治体が自由に、フリーハンドである程度ルールを決めていいよというふうになっておりました。実際、自治体の職員の方々は、それでは責任が負い切れなくて、そのルールを使えなかったということもございます。

今回の特定地域というのをつくったということは、ある程度柔らかなルールを作って、自治体の方々が過度に責任を感じてこうした緩和を利用できないような状況を改善する、そういう効果があるのではないかと期待しています。

以上です。

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