参政党の島村かおるです。
今日も質問の時間をいただき、ありがとうございます。
私たち参政党は、生態系に影響を与えるような環境リスクのある行き過ぎた再生可能エネルギーの推進には反対しています。
先日、私の地元である山口県の白滝山にある風力発電施設を現地視察してまいりました。そこで住民の皆様とお会いをし、そこで強く感じたことは、風力発電施設の建設は、単に山の上に風車を建てるだけではないということです。実際には、森林を伐採し、尾根筋に作業道路を通すなど、山の地形や水の流れに影響を与え得る形で開発が行われていました。
さらに、地域住民の方々からは、風力発電施設が建設された後、一見すると関係がないように思える川の水量が減少しているというお話も伺いました。もちろん、川の水量の変化には、降雨量や気候変動など、様々な要因が考えられます。しかし、山の森林が伐採され、作業道路や造成地が造られれば、山が本来持っている保水力や地下水を育む機能に影響が出る可能性があります。
そのため、私は、山地における風力発電と川の水量や土砂流出などの環境変化は本当に無関係と言い切れるのかという疑問を持ちました。
そこで、山梨大学の名誉教授であられます、そして防災工学博士でもある鈴木猛康教授に山の機能や森林の役割についてお話を伺ってまいりました。
まず、このパネルを御覧くださいませ。お配りした資料を御覧ください。
まず、質問に入る前提として、山が持つ水を受け止める機能について、図を使って説明させていただきます。
山には雨水を受け止める大切な機能があります。雨が降ると、雨水の全てが一気に川へ流れていくわけではありません。一部は蒸発し、一部は土の中にしみ込み、一部が地表を流れて沢や川へ出ていきます。蒸発するものが四〇%、土の中にしみ込む量としては三〇%から四〇%、地表を流出していく量が一五%といったような感じでございます。
森林がある山では、木の葉や枝が雨を受け止めて、そして地面に落ちた水は、落ち葉や腐葉土を含んだ軟らかい土にしみ込んでいきます。しみ込んだ雨水は、土の中でろ過をされて、地下水になってまいります。
また、山には木の根が張っています。この根が土をしっかりとつかんでいるため、山は保水力を保ち、土砂が流れ出ることを防いでいます。根があるということは、そこに微生物がすんでいます。根と微生物というのは共存して生きているわけです。大量の雨が降っても、水が一気に流れ出るのではなく、ゆっくりと地中にしみ込み、ゆっくりと沢や川へ流れ出していきます。
これが森林の持つ水資源涵養の機能です。木がなくなれば、雨を受け止める葉や枝が少なくなり、根がなくなれば土を支える力が弱まります。地面が削られたり重機で固められるなど、開発の仕方によっては雨水が地面にしみ込みにくくなり、その分、沢や川へ流れる水がスピードを増して、増えることがあります。
つまり、森林を伐採して尾根筋に風力発電施設を造るということは、単に木を切るということだけではありません。生態系の破壊と、そして地盤の不安定というのは、両方が相互関係にあります。山そのものが持っている水を受け止める力、それを弱めるおそれがあるということです。
その影響は、山の上だけにはとどまりません。沢や川の水量、濁水、土砂流出、魚などの生態系、さらには下流の暮らしにも関わってきます。
山口県下関市豊北町にある、麓にあります粟野川では、毎年アユの稚魚の放流活動が行われています。しかし、川底に土砂がたまることでアユの餌となる藻類や水生生物が育ちにくくなり、アユが生息しにくい環境になっていると聞きました。地元の住民の方は、以前のようにアユが戻ってこなくなったというお話も伺っております。
山口県というのは蛍の名所がとても多く、一の坂川、豊田町など、国の天然記念物に指定されている場所もあるほど水がきれいなところであります。水がきれいなだけで蛍は育たないんですね。主食である良質な藻類、そしてカルシウムを含んだ水、そして泥がたまり過ぎていない砂れき、適度な水温と緩やかな流れ、こういった自然環境の中にあって初めて蛍が生息できるという環境が整うわけでございます。しかし、その水が沢や川に流れ込めば、下流域に負担をかけるおそれがあります。
そこで、伺います。
森林がこれまで受け止めていた雨水について、伐採後はどのような施設や仕組みによって受け止めることを想定しているのでしょうか。また、伐採や造成によって地表を流れ出る雨水の量について、どのような基準や方法で見積もっているのでしょうか。さらに、排水計画について、下流域に負担をかけないために事業者に対してどのような対策を義務づけているのでしょうか。お願いします。
121柏柏倉祐司(維新)
時間が来ましたので、終わります。
ありがとうございました。
この発言のページ
122
宮路拓馬(自民)
この際、暫時休憩いたします。
午前十一時三十九分休憩
――――◇―――――
午後零時五分開議
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123
宮路拓馬(自民)
休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。島村かおる君。
この発言のページ
- (上の発言)
124島島村かおる(参政)
参政党の島村かおるです。
今日も質問の時間をいただき、ありがとうございます。
私たち参政党は、生態系に影響を与えるような環境リスクのある行き過ぎた再生可能エネルギーの推進には反対しています。
先日、私の地元である山口県の白滝山にある風力発電施設を現地視察してまいりました。そこで住民の皆様とお会いをし、そこで強く感じたことは、風力発電施設の建設は、単に山の上に風車を建てるだけではないということです。実際には、森林を伐採し、尾根筋に作業道路を通すなど、山の地形や水の流れに影響を与え得る形で開発が行われていました。
さらに、地域住民の方々からは、風力発電施設が建設された後、一見すると関係がないように思える川の水量が減少しているというお話も伺いました。もちろん、川の水量の変化には、降雨量や気候変動など、様々な要因が考えられます。しかし、山の森林が伐採され、作業道路や造成地が造られれば、山が本来持っている保水力や地下水を育む機能に影響が出る可能性があります。
そのため、私は、山地における風力発電と川の水量や土砂流出などの環境変化は本当に無関係と言い切れるのかという疑問を持ちました。
そこで、山梨大学の名誉教授であられます、そして防災工学博士でもある鈴木猛康教授に山の機能や森林の役割についてお話を伺ってまいりました。
まず、このパネルを御覧くださいませ。お配りした資料を御覧ください。
まず、質問に入る前提として、山が持つ水を受け止める機能について、図を使って説明させていただきます。
山には雨水を受け止める大切な機能があります。雨が降ると、雨水の全てが一気に川へ流れていくわけではありません。一部は蒸発し、一部は土の中にしみ込み、一部が地表を流れて沢や川へ出ていきます。蒸発するものが四〇%、土の中にしみ込む量としては三〇%から四〇%、地表を流出していく量が一五%といったような感じでございます。
森林がある山では、木の葉や枝が雨を受け止めて、そして地面に落ちた水は、落ち葉や腐葉土を含んだ軟らかい土にしみ込んでいきます。しみ込んだ雨水は、土の中でろ過をされて、地下水になってまいります。
また、山には木の根が張っています。この根が土をしっかりとつかんでいるため、山は保水力を保ち、土砂が流れ出ることを防いでいます。根があるということは、そこに微生物がすんでいます。根と微生物というのは共存して生きているわけです。大量の雨が降っても、水が一気に流れ出るのではなく、ゆっくりと地中にしみ込み、ゆっくりと沢や川へ流れ出していきます。
これが森林の持つ水資源涵養の機能です。木がなくなれば、雨を受け止める葉や枝が少なくなり、根がなくなれば土を支える力が弱まります。地面が削られたり重機で固められるなど、開発の仕方によっては雨水が地面にしみ込みにくくなり、その分、沢や川へ流れる水がスピードを増して、増えることがあります。
つまり、森林を伐採して尾根筋に風力発電施設を造るということは、単に木を切るということだけではありません。生態系の破壊と、そして地盤の不安定というのは、両方が相互関係にあります。山そのものが持っている水を受け止める力、それを弱めるおそれがあるということです。
その影響は、山の上だけにはとどまりません。沢や川の水量、濁水、土砂流出、魚などの生態系、さらには下流の暮らしにも関わってきます。
山口県下関市豊北町にある、麓にあります粟野川では、毎年アユの稚魚の放流活動が行われています。しかし、川底に土砂がたまることでアユの餌となる藻類や水生生物が育ちにくくなり、アユが生息しにくい環境になっていると聞きました。地元の住民の方は、以前のようにアユが戻ってこなくなったというお話も伺っております。
山口県というのは蛍の名所がとても多く、一の坂川、豊田町など、国の天然記念物に指定されている場所もあるほど水がきれいなところであります。水がきれいなだけで蛍は育たないんですね。主食である良質な藻類、そしてカルシウムを含んだ水、そして泥がたまり過ぎていない砂れき、適度な水温と緩やかな流れ、こういった自然環境の中にあって初めて蛍が生息できるという環境が整うわけでございます。しかし、その水が沢や川に流れ込めば、下流域に負担をかけるおそれがあります。
そこで、伺います。
森林がこれまで受け止めていた雨水について、伐採後はどのような施設や仕組みによって受け止めることを想定しているのでしょうか。また、伐採や造成によって地表を流れ出る雨水の量について、どのような基準や方法で見積もっているのでしょうか。さらに、排水計画について、下流域に負担をかけないために事業者に対してどのような対策を義務づけているのでしょうか。お願いします。
125齋齋藤健一林野庁森林整備部長
お答え申し上げます。
森林は、雨水を貯留することで、洪水の緩和、水質の浄化といった水源涵養を始めとする多面的機能を有しており、こうした機能が高度に発揮されるよう適切に森林の保全を進めることが重要と認識しております。
森林法に基づく保安林制度等の規制では、風力発電事業の実施に際して、事業内容や地形、地質等の事業地の条件に応じて流出係数を確認し、雨水の量を見積もって排水施設を計画することとしています。
その際、下流に負担をかけないよう、解除の対象となる保安林の機能から見て必要となる排水施設や調整池などの設置により、安全に水を流下させることなどを要件とし…
この発言のページ
126島島村かおる(参政)
ありがとうございます。
安全に水が流れるようにということでございますが、やはりそこには自然環境というものがございますので、そこも含めて考えていただきたいというふうに思っております。
一つ質問を飛ばさせていただきまして、保安林、水源地、国有林について伺います。
現在、環境影響評価手続中である陸上風力発電は三百件を超えると言われています。その多くが尾根筋の山間部で森林を大規模に破壊し、大量の切土、盛土を伴うもので、保安林解除を必要とするものです。
風力発電建設は、水源や災害防止のために重要な役割を担っている森林を大規模かつ再生不可能なまでに破壊してま…
この発言のページ
127齋齋藤健一林野庁森林整備部長
お答え申し上げます。
農林水産省では、森林の公益的機能が特に要請される森林について水源涵養保安林などに指定し、山の頂上や尾根に限らず、開発を厳しく制限し、区域ごと、集団で管理しています。
また、風力発電設備の設置にあっても同様ですが、特に土砂災害リスクの高い場所などは原則解除を行わないこととしています。やむを得ず保安林の一部を解除する場合であっても、周辺の保安林全体の公益的機能の発揮に支障を来さないと認められる場合に限って、その土地以外に他に適地を求めることができないこと、転用に係る土地の面積が最小限度であること、転用に係る代替施設の設置等の措置が講…
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