浜田篤介一般社団法人太陽光パネルリユース・リサイクル協会代表理事

2026年4月24日・第221回国会 衆議院 環境委員会 第6号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 8 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 99 発言)

一般社団法人太陽光パネルリユース・リサイクル協会の代表をしております浜田と申します。

本日は、このような機会をいただきまして、ありがとうございます。

二ページ目に、本日お話しする内容、アジェンダを書いております。限られた時間ですが、前の参考人の三名の方に一部詳しく説明していただいた部分もありますので、要点をまとめてお話ししていきたいと思います。

まず初めに、弊協会の簡単な紹介をさせていただきます。

SP2Rと呼んでおるんですけれども、ソーラーパネルリユース・リサイクル協会ということですが、中にはPVパネルというような表現をするときもあって、ややこしいんですけれども、両方とも太陽光パネルという意味でございます。

弊協会は、来るべき太陽光パネルの大量廃棄に備えて、二〇二二年の十一月に設立して、実際に活動し始めたのは翌年の五月二十九日に二十三社が集まりましてスタートしております。

右側に構成比が書いてありますけれども、約半分がいわゆるリサイクラーと呼ばれるリサイクル処理会社で、ほかは、発電事業者であったり、機械メーカーであったり、パネルメーカーであったり、AGCさんを始めとする素材メーカーさんなんかも加入していただいております。現在、一日時点では九十三ですけれども、今日現在では九十四社と聞いております。ここに書いてありますとおり、発電事業者から高度リサイクラーまで、太陽光発電に関する全てのステークホルダーが一堂に会する唯一の場として活動しております。

次に、四ページを見ていただきたいと思います。太陽光パネルのリサイクルにおける現状と課題ということで、まず最初に、大量廃棄になった際の最終処分に関する問題ということになっております。

左の図は環境省等のホームページでも記載された見慣れた図かと思いますが、大量廃棄のピーク時に全て直接埋立てされた場合、実際には、埋立基準というのがありますので、そのまま埋立てすることはできないので、前に破砕をして、埋立基準に合致した形で埋め立てるんですけれども、仮に全て全部埋め立てた場合は、二〇二一年度最終処分量八百六十九万トンのうちの五%を占めてしまうということで、将来的には埋立てというのはやはり問題があるということで、リサイクルしていこうという議論になっているかと思います。

議論の中では、最終処分費用に対してリサイクル費用が高いという話がよく取り沙汰されているんですけれども、弊協会の直近の調査では、百二十五円から百七十五円、キログラム当たりというふうになっておりますが、実感的には百五十円ぐらいが中心値かなというふうに思っております。キロワット換算すると一万二千円ということになります。

弊協会調べでは、我々が中間処理して、残渣の部分はやはり埋立処分に行くケースがあるんですが、それが埋立費用の一番、今現状リアルな単価かなと思うんですが、ここに書いてありますとおり、平均で四十八・七円、約五十円ということになりますので、キロワット換算しますと四千円弱となりますので、今数字で出ております二千円とは少し乖離があるのかなと思いますし、その前段階で先ほど言いましたとおり破砕をしないといけませんので、それを加えると、実感的にはキロ当たり更に二十五円ほどかかって、合計で七十五円ぐらいかかるんじゃないかな、キロワット当たりでいきますと六千円ぐらいかかるというふうに認識しております。

さらに、太陽光パネル由来の破砕物に関しては、既に受入れに消極的な最終処分場が増えてきているというふうに聞いております。

次のページ、五ページに、次の問題点ということで、「ガラスとセルシートの分離」というふうに書いております。大和田先生にも詳しく説明していただきましたが、太陽光パネルは、二十年以上、風雨にさらされた状態で稼働するということで非常に強固に造られています。水等が入らないように、熱圧着でガラスといわゆる発電部分であるセルシートが強固につながっておりまして、それをアルミフレームで保護しているという状況になっております。

我々リサイクラーは、まずアルミフレームとジャンクションボックス、線が出ている部分ですね、これをずっと集めていって大きな電力に変えているというんですけれども、そのジャンクションボックス、これは銅線ですので、アルミフレームとジャンクションボックスを除去します。これは今、機械的にある程度確立されていまして、比較的簡単に分離することができます。

次に、セルシートとガラスを分離するというのが難しくなっておりまして、大和田先生の説明にもありましたとおり幾つかの方法がありますが、ここが一番難しい状況です。ガラスとセルシートを分離すると、ガラスが、先ほど来ありますとおり、六二・五%、全体比で重量がありますので、重量ベースではこのリサイクルを推進していくことが大事かなと思っておりますが、ここが結構難しいということになっております。

板ガラスから板ガラスにリサイクルするためには、非常に厳しい納入基準をクリアしないといけません。それでも、それをクリアすれば、AGCさんを始め、セントラル硝子さんなんかも、最近はこのカレット利用について積極的に取り組まれておりまして、説明にもありましたとおり、一トン当たり〇・六トンのCO2が削減できるということで、ガラスメーカーさんも非常に最近では積極的に取り組まれているという状況でございます。

一方、セルシートには、銀、銅も配線の中に含まれていますので、銀回収をするときに銅もついでに回収できます。ここが大切なのかなと思ってちょっと特別に書いておりますが、下の囲みのところを見ていただくと、六グラムから十八グラムほど一枚当たり入っているということで、二〇一八年製のもので約十・二グラム、銀が含有すると言われております。これをピーク時の発生枚数に換算しますと、二百三十四・六トンの銀が抽出できるという計算になります。これを現在の銀の建値で単純に計算しますと、千六十七億四千三百万円の経済価値があるということで、私、いつも、うちで回収した銀を精錬に出して銀で返してもらった実物を持っているんですが、まさにこの千億円余りの資源を埋め立ててしまうと、二度と地上に上がってくることはありませんので、やはりリサイクルするということには非常に意義があるのかなというふうに思っております。

次に、六ページ。

ここも大和田先生の方で説明していただきましたので、簡単に説明しますが、一番は、非常に単純な、いわゆるカーシュレッダー、汎用機で破砕したものを簡易に分別して、あるいは分別した後、樹脂等を焼却しているケースもあるようなんですけれども、あとは、その残渣は路盤材にリサイクルということでやられているところもあるんですけれども、なかなかちょっとこれは現実問題、リサイクルと言えるのかどうかというのは少し疑問が残るところではありますが、カテゴリー一としております。

カテゴリー二とカテゴリー三が専用機によるリサイクル処理ということになります。処理方式についても、大和田先生の資料にもありましたとおりです。高度な分離ということでは熱分離処理とかホットナイフ処理というのがありますが、こちらは導入コストが高いということで、その辺りが問題なので、どの辺りで折り合いをつけるかというのが今後の課題なのかなというふうに思っております。

次に、七ページですね。

弊協会から見た現在及び今後の課題ということで、少しまとめさせていただいております。

まず最初に、ガラスの用途開発というところで、何度も言いますが、六二・五%、重量比でガラスが発生します。このガラスをリサイクルするということが、重量ベースでは非常に意義のあることかなと思います。先ほども述べましたとおり、板ガラスから板ガラスにするためには非常に受入れ基準が厳しいということで、熱処理で、熱で蒸発させるとか、ホットナイフという機械で桂剥きにしてガラスとセルシートを分けて、その後きれいに掃除をするのに非常に手間をかける割には、ガラスの買取り価格というのが十数円というところですので、なかなかそこまで手間をかけるほどの経済価値がないというところは少し問題なのかなと思います。あと、一部のパネルのガラスには、ヒ素を含有しているケースがあります。こういったものにどう対応していくかも課題になるのかなというふうに思っております。

次に、多様化する太陽光パネル、この辺りも前の参考人の方々が説明されておりましたけれども、特に現状の問題としても、最近、はやりが、両面受光パネルというのがあります。表面も発電できるし、反射光も発電に使おうということで、裏面にも発電素子が貼られて、ガラスが両面についているというものが、今ある専用機では、リサイクルできるという機械が今のところ技術がありませんので、こういった技術開発も今後の課題になっております。

それと、もう一つのトレンドが、太陽光パネルそのものが大型化してきております。我々の専用機はほとんどが一メーターと五センチぐらいまでが太陽光パネルの汎用的な大きさということで装置設計をしているんですけれども、最近は千三百ということで、一メーター三十センチの幅のパネルが登場してきておりますので、こういったものにも少し問題があるかなと思います。

フレキシブルパネルとか、最近は次世代太陽光パネルということでペロブスカイト太陽電池もありますが、こちらも、ペロブスカイト自体は恐らくそれほどリサイクルは難しくないのかも分からないんですが、建材一体型であったりとか、既存のシリコン結晶型の上にペロブスカイトを塗布して、タンデム型というようなパネルも登場してきておりますので、そうなると更にリサイクルが難しくなるのではないかなと懸念をしております。

こちらも大和田先生にも指摘していただきましたが、不透明な海外輸出というのも現在散見されております。パネルの性能を確認せずに、破損品も含めてコンテナに放り込んで、梱包しない状態で運びますので、一部パネルは破損した状態で輸出先に届くわけなんですけれども、そういったものは現地で不法に廃棄されている懸念があるというふうに思っております。こういった不透明なリユースと対抗してリサイクルを進めていくというのは一つ懸念事項かなというふうに思っております。

最後に、この法案に関する当協会の見解といいますか、あるべき論というのは我々なかなか分からないんですけれども、いわゆる拡大生産者責任ということから所有者の負担ということに関しては、現場でリサイクルをしている我々の立場からすると、現実的な解なのかなというふうに感じております。

あと、事前にリサイクルの計画書を出すという意味でも、太陽光パネルというのは全国津々浦々に設置されていまして、どこに、どれぐらい、どんなパネルがあるのかというのがなかなか我々把握していない状態で今こういった事業に取り組んでおりますが、事前にそういったものが計画として出されるということで、計画的に再資源化が進められるという意味ではいいのではないかなというふうに思っております。

我々、今、廃棄物処理法の規制の中で処理をしておりますが、このリサイクルの法案においては、例えばメガソーラーが一気に廃棄になって出てくると、一メガで大体四千枚ぐらいあるんですね、計算上。メガソーラー、ギガソーラーになるのか分からないですけれども、そういうのが一気に出てくると、今の廃掃法上で言う処理期限九十日とか保管期限七日間とか、そういった規制が非常に障害になってくる可能性がありますが、そういったところにも配慮がなされているということで、今後、施行令を作っていく中でも我々はいろいろ意見を交換しながら、現実的にリサイクルが進むように我々業界も努力してまいりたいと思いますし、問題になっております埋立処分費用とリサイクル費用の価格差をいかに詰めていくかというところが課題になってくるのかなと思っております。

時間になりましたので、私の発表を終わります。ありがとうございました。(拍手)

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