今井絵理子 (自由民主党)

2025年12月12日・第219回国会 参議院 予算委員会 第5号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 360 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 446 発言)

自由民主党の今井絵理子です。

まず冒頭、心が明るくなる話題から入らせていただきたいと思います。

先月、百年の歴史を持つデフリンピック、手話でいうとデフリンピックが我が国で初めて開催されました。耳が聞こえない、聞こえにくいアスリートのための国際総合スポーツ大会です。

日本代表選手団は、過去最多となる五十一個のメダルを獲得いたしました。史上最高の成績を収めました。開幕前には、本当にお客様が入るかなとか、そういった心配する声もございましたが、蓋を開けてみれば、大会五日目で目標の十万人を突破し、最終的にはおよそ二十八万人もの方々が会場に足を運ばれたと報じられています。高市総理にも開会式で御挨拶をいただきました。開催国として胸を張って大成功と言える大会だったと思います。

私自身も会場で応援いたしました。そこで強く心に残ったのは静けさの迫力でした。陸上のスタートはピストルの音ではなく光の合図、観客席からの応援は、声ではなくて、無数の手が波のように揺れる、手話をベースとした目で見て分かる応援のサインエールというもの。音のない世界がこれほどまでに雄弁で熱狂的で力強いものなのか、私は魂が震える思いでスタンドに立っておりました。

もう御存じの方も多くいらっしゃると思います。私の政治家としての原点は、聴覚に障害のある息子の存在です。息子とともに歩んでいく中で、私は手話と出会いました。そして、学びました。手話は、単なる身ぶり手ぶりのコミュニケーションツールではなく、独自の文法と語彙を持つ日本語や英語と同じ一つの言語であるということ。だからこそ、今回のデフリンピックで私は一つの大きな宿題を見付けました。

総理も御出席いただいた開会式で、美しい手話による国歌君が代が披露されました。御覧になられた国民の皆様も多いと思います。ところが、あの手話による君が代は、全日本ろうあ連盟さんなどが作成した手話言語試行版に基づくものであり、国としての正式な位置付けというものはありません。これまでは統一した手話表現などがなく、地域によって表現が異なり、ひどい場合には、キ、ミ、ガ、ヨと指文字で音をなぞるだけで、そうなると意味が全く伝わらない、そんな場面もございました。これでは、聞こえない方々は、自分の国の国歌を心から歌うことができません。

今回デフリンピックを機に作られたこの試行版を国の責任において公式版へと格上げし、聾や難聴の子供たちが、そしてアスリートたちが誇りを持って国歌を斉唱できるよう環境を整えるべきではないかと考え、質問をしたいと思います。

実は、これまでも本件は国会で議論が行われており、当時の岸田総理からは、手話を用いる方々を含め、国民の皆様に国歌に親しみを持っていただくことは重要としつつ、統一した国歌の手話表現を定めることについては考慮すべき課題があるとの御指摘がありました。

まずは、統一した国歌の手話表現を定めることについての課題というものは何でしょうか、お答えください。

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