高橋基樹京都大学名誉教授/神戸大学名誉教授

2025年5月9日・第217回国会 参議院 政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会 第5号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 41 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 89 発言)

大変有り難い御質問いただきまして、ありがとうございました。

私も、アフリカ人の大学院生に指導をしていたりすると、私の方がたくさんのことを学んだりいたします。

東日本大震災のときに、多くのアフリカの国がお見舞いを送ってくれ、あるいは場合によっては支援をしてくれました。南アフリカのように強い力を持っている国は緊急援助隊を送ってくれたということがございます。日本の立場が変われば、我々はアフリカから支援を受ける国になるかもしれない。こういったことがあって、それは相身互いであるということを忘れてはいけないというふうに思います。

同時に、先生がおっしゃったように、教えていると自分のことを学ぶということがあるかと思いますが、先ほど申し上げましたとおり、我々は、例えば、トヨタ、パナソニック、ホンダといった企業が非常に大きくなって、しかし、最初は小学校も出ていない創業者によって始められてグローバルな大企業になっていくという過程を、始まりと終わりは知っていますが、過程がどうだったかということはアフリカの大学生に自信を持ってしゃべられるほど知りませんでした。ですから、勉強します。

このことは、我々の仲間、開発経済学者などは語らないことです。アフリカにインフォーマルセクターがあることは分かりますけれども、どうやってフォーマル化したらいいかという方法論は誰も持っていない。こういうことを我々は今勉強していかなきゃいけないというふうに思っています。

アフリカの現実で彼らと一緒に知識をつくって、アフリカの現実から学ぶことによって我々は自分を知る、そのことがまたアフリカの役に立つという、そういったプロセスがあると思いますし、逆もまたそうだと思います。

アフリカ人に日本のことを学んでもらって、彼らの視点で日本はどこがいいのか。例えば、日本は稲作については欧米から学ぶことはほとんど最初の頃はありませんでした。これだと思って、彼らは、自分の国で自分の在来地を大事にしよう、在来の資源を大事にしようといった……

前後のやりとり

37の発言を見る

45の発言を見る