上山隆大政策研究大学院大学客員教授

2025年6月3日・第217回国会 参議院 内閣委員会 第19号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 95 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 109 発言)

ここのテーマではないですけれども、日本の防衛省からの資金のことは少し置いておきます。

例えば、アメリカのDOD、国防総省から、実はアメリカの科学技術あるいはアカデミアに対する資金の半分以上が国防総省の由来のお金であります。しかも、そのお金というのは、全く研究の自由を侵害しないオープンソースで、どうぞ公表してくださいと、ファンダメンタルなリサーチをどうぞやってください、そこに対する制限は一切掛けませんという形のものが恐らく九〇%を超えていると思います。それは何のために国防総省からお金が出ているかというと、それは学術を守るということ、基礎的なリサーチを支えるということがアメリカの国力と直結しているということを認識しているからにほかなりません。

日本の防衛省の場合において、防衛装備庁がお金を出してというときには、すぐに武器の話と連動した形で、かなりミッション性の強い、あるいは、いわゆる英語で言うところのクラシファイドリサーチ、機密研究ですね、成果を外に出すことのできないリサーチの形で出てくるんじゃないかというふうに捉えられがちですけれども、世界における安全保障系のお金というのは完全にオープンです。このほとんどがオープンで、機密研究はありますが、ごく僅かであるということをまず大きな違いとして申し上げなければいけません。それが我が国においてどうなるかということはちょっと別の話ではありますが。

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