村上明子独立行政法人情報処理推進機構AIセーフティ・インスティテュート所長

2025年5月22日・第217回国会 参議院 内閣委員会 第16号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 81 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 116 発言)

ありがとうございます。

私からは、政府の組織の立場とそれから民間の立場と、両方の立場からお答えさせていただければと思います。

まず、民間での、その民間同士といったときに、今GAFAの例出されましたけれども、まず一般的に、AIが加速して自分たちの提供しているものが使われるために協力をし合うということが今のAIの会社同士でも起こっていることです。

例えば何があるかというと、ラージ・ランゲージ・モデルという言語モデル、AIのモデルを安全にするために協力して、何がそのAIのリスクなのかということを会社の垣根を越えて模索するということはしています。これは、個社で、自分たちでそのリスクというものを全部網羅することができないので、協力し合うと。

ただ、それをビジネスにする場合、例えば、私、金融におりますけれども、金融のAIリスクというものをコンサルテーションするような、そういうリソースをつくった場合には、それは他社には見せたくないというところはございます。なので、まず、その民民のところも、AIをサービスする側というのも、どこからがビジネス点になるのかというのは非常に考えて行動していると思います。

もう一つは、AIを利用する側の民民のところでございますけれども、やはり、私、保険会社なので保険会社の例で申し上げますと、競争領域におけるところでのAIで何をやっているかを公表するというのは非常にやりにくいことで、自分たちの手のうちを明かしてしまうことはできないこと。

しかし一方で、例えば、不正請求に対するようなモデルを業界団体でつくりましょうであるとかデータを共有しましょうといったこと、あるいは交通事故を減らすためにデータをお互いに共有しましょうということは、実はもうやっているんですね。事故の多い交差点を探して、その交差点の改善をしていただくように自治体の方に促したりといったことは、私たちのデータを共有することでしています。

そういった非競争領域で社会的に利益が上がるようなことに対するデータの公開というものはしていけるのではないかなというふうに感じております。

以上です。

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