ありがとうございます。
我が国の現状については、確かにこの法案には規制的要素がほぼないのですけれども、実はある種のセグメント的規制が実現しているという考え方もできると思っています。例えばですが、AIを組み込んだ医療機器については、これはいわゆる薬機法の問題でありまして、承認を得ない限り医療現場で用いることはできないという状況になっているわけですね。
そのように、セグメントによってはもう既に規制済みである、若しくは一定のリスクに事後的にも対応する体制が取れているということを前提にしますと、AIの影響が大きいにもかかわらずそのようないわゆる業法規制がない分野として注目すべきだと思っておりますのは、それは私がこの業界にいるからでもありますが、教育であります。
教育現場にAIが着々と進出しつつありますが、それに対する規制ないし、あるいはリスク評価自体も極めて乏しいという状況にありますので、そこで何か良からぬことが起きないかということについては注視しておく必要があるというふうに私は考えております。
以上です。
31
石垣のりこ(立憲)
四人の参考人の皆様、それぞれ唐突な質問にお答えいただきまして、誠にありがとうございます。
それも、今お話しいただいたのも、きっとそこはなかなか超えるのは確かに難しいんだろうなというふうに感じる反面、もし、もっともっと、それこそ今想定されている以上に技術が進歩していったときに、いわゆるロボットの開発でいえば不気味の谷を越えるような、よりこれはどっちが人間なのかよく分からないみたいな状況というのは生まれ得るのだろうなということも何となく想像はするわけであります。
市川参考人の資料読ませていただきまして、そういう、そのときにどういうリスクが生じてくるかとい…
この発言のページ
32村村上明子独立行政法人情報処理推進機構AIセーフティ・インスティテュート所長
AI、多岐にわたっているので、これということを一つ選ぶのが非常に難しいというふうに感じています。
今、私は、AI開発者を経験して、それから今、AI安全性のところをしているところを鑑みますと、やはり私たちは、技術者あるいは研究者である前に人間だと思っています。人間がしていけないことというのは技術者がしていけないということ。なので、やはりその技術を考える前に、人間として何をするべきなのか、あるいは人間として何をしていけないのかという、個人個人の倫理観というのをしっかり持つことというのが一つなすべきことなのではないかなというふうに思っています。それから、技術…
この発言のページ
33永永沼美保一般社団法人日本経済団体連合会デジタルエコノミー推進委員会国際戦略WG主査/日本電気株式会社CDO Office主席プロフェッショナル
ありがとうございます。
イノベーションとリスクの対応のバランスのところは私の方から何度も何度もお願いをしたところでございますが、やはり、イノベーションのところを、何でも進めるというよりは、やはりそのイノベーションの部分を検証するというのは、社会的な側面、技術的な側面、倫理的な側面といった多方面からの検証は必要ではあると同時に、そうはいっても、やはり産業を振興させていく必要があると。
今回の法案のところでの一つのポイントは官民連携というところで、私ども、報告をするなり、民間側の方から官の方に情報を提供するという観点がございます。まず、このリスクとして捉…
この発言のページ
- (上の発言)
34大大屋雄裕慶應義塾大学法学部法律学科教授
ありがとうございます。
我が国の現状については、確かにこの法案には規制的要素がほぼないのですけれども、実はある種のセグメント的規制が実現しているという考え方もできると思っています。例えばですが、AIを組み込んだ医療機器については、これはいわゆる薬機法の問題でありまして、承認を得ない限り医療現場で用いることはできないという状況になっているわけですね。
そのように、セグメントによってはもう既に規制済みである、若しくは一定のリスクに事後的にも対応する体制が取れているということを前提にしますと、AIの影響が大きいにもかかわらずそのようないわゆる業法規制がない分野として注目すべきだと思っておりますのは、それは私がこの業界にいるからでもありますが、教育であります。
教育現場にAIが着々と進出しつつありますが、それに対する規制ないし、あるいはリスク評価自体も極めて乏しいという状況にありますので、そこで何か良からぬことが起きないかということについては注視しておく必要があるというふうに私は考えております。
以上です。
35市市川類一橋大学イノベーション研究センター特任教授/東京科学大学データサイエンス・AI全学教育機構特任教授
御質問ありがとうございます。
今回、事後にAIに係るリスクが出てきた場合にどう対応するかという御質問ですが、簡潔に申し上げますと、やはりまずはアジャイルに対応するということと、二番目は、それをやはり、じゃ、どこまでが良くて悪いのかというのを適切なプロセスを通じて関係者も含めて対応するという点と、三番目は、それでできた基準はやはり広く公開して今後そういうことをしないようにしていくと、この三点が重要ではないかなと、こういうふうに思っております。
以上です。
この発言のページ
36
石垣のりこ(立憲)
度々、半ばむちゃぶりで申し訳ございません。ありがとうございます。
今お話にありまして、それぞれ重要なポイント、確かに一つに絞るのは難しいというところで、ちょっと時間の関係もあるかと思って、済みません、無理を申し上げて絞ってお話しをいただきましたけれども、今回の法案に関しましても、内閣府のAI制度研究会の中で十四のリスクを例示して、このうち十三は既存の法律で対策が取れる場合の例を示していると。そこで対応できないものを今回の法案も含めてというような立て付けになっているというか流れになっているというふうに認識しております。
一方で、これまでの議論を振り返っ…
この発言のページ
37大大屋雄裕慶應義塾大学法学部法律学科教授
ありがとうございます。
おっしゃるとおりでありまして、特に機械学習型AIについては、それがどのような理由で一定の解を出してきたかということは極めて分かりにくい。これをブラックボックス化というふうに呼ばれております。そのような現象が生じることは、もう明らかだと思われております。
これに対するガバナンス策としまして、そのAI自体の説明能力を高めていこう、なぜこの結論が出たかということを可視化していく技術を開発していこうという方針も一つあります。説明可能AI、エクスプレーナブルAIと呼ばれるものです。
ただ、この技術の方向性は、私自身の評価としては余り明…
この発言のページ