田辺康彦消防庁次長

2025年3月13日・第217回国会 参議院 総務委員会 第2号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 118 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 206 発言)

昨年五月に委員から御質問があって以降、消防防災ヘリコプターを活用した消防活動の研究については、まずは市街地における空中消火の在り方について検討が進められました。

市街地における空中消火は、散水の衝撃により家屋の倒壊や要救助者への危害のおそれがあることなどから一般的には行われておりませんが、地上の消防力のみで火災に対応できない場合には、安全を十分に確保した上で実施することも考えられます。

そのような中、能登半島地震の後、消防庁が開催した輪島市大規模火災を踏まえた消防防災対策のあり方に関する検討会でも検討が行われ、七月にまとめられた報告書では、市街地の空中消火について、あらかじめ都道府県の防災航空隊等と連携し、空中消火を実施する条件、要請手順、空中消火の散水要領等について定めた空中消火計画の策定を推進することが必要と提言がなされたところであり、今後、この提言の具体化に向けた検討を引き続き進めてまいります。

また、夜間のヘリコプターからの消火活動については、一般論として早期の火災鎮圧につながるものですが、その一方で、夜間飛行可能な航空隊が限られるなど体制的な課題があること、夜間は視界が制限されるほか、煙等で操縦に必要な情報の入手が制約されることなどから、夜間の空中消火は基本的に行われておりません。仮に実施する場合には、個別の事案ごとに実施できるかどうかを十分に検討する必要があると考えております。

消防庁といたしましては、五月以降、能登半島地震に出動した航空隊と意見交換を行うなど研究を進めてまいりました。その中で、航空隊からは、操縦士の資格の関係で夜間の飛行は考えていない、山岳地での夜間の消防活動は危険度が高いなどの意見があったところです。

そのため、消防庁といたしましては、まずは夜間における飛行が可能な航空隊を増加させる観点から、今年一月の会議の場において、都道府県の防災担当部局に対して、安全性の確保を前提に、消防防災ヘリコプターへの地方財政措置を説明しつつ、積極的な夜間航空体制の確立について助言をしているところです。

消防庁といたしましては、今後とも、消防防災ヘリコプターを用いた消防活動を効果的に行えるような在り方について引き続き検討を進めてまいりたいと考えております。

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