内田眞一日本銀行副総裁

2025年5月13日・第217回国会 参議院 財政金融委員会 第11号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 44 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 110 発言)

お答え申し上げます。

最近の関税政策でございますけれども、まず経済への影響という面で申し上げますと、主として海外経済の減速、それから企業収益の減少、あるいは不確実性の高まりによる支出の先送りなどの経路を通じまして我が国経済を下押す要因になるというふうに考えております。

また、御質問の物価でございますが、こちらは上下一応両方あり得ると思います。まず、成長ペースが鈍化いたしますので、需要面から物価に押し下げに作用する。一方で、例えばサプライチェーンの混乱などが起きますれば、これは供給面から押し上げ要因になるということだと思います。

ただ、この点、私どもの展望レポートでは、関税政策に関しまして前提を置いておりまして、今後、各国間の交渉がある程度進展するほか、グローバルサプライチェーンが大きく毀損されるような状況は回避されるということを前提にしております。そうした前提に立ちますと、物価面では押し下げ方向に作用すると考えているということでございます。

また、同じ前提の下でございますけれども、我が国経済の成長ペースが潜在成長率並みまで鈍化する、で、その後に、また海外経済が緩やかな成長経路に復していく下で成長率を高めていくという予想になっています。

したがいまして、需給ギャップでございますけれども、潜在成長率並みに鈍化している間は現状程度の水準で推移した後に、二〇二七年度までとなります見通し期間、三年間の見通し期間の終盤にかけて再び改善していくというふうに見ております。

前後のやりとり

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