古田大輔日本ファクトチェックセンター編集長

2025年6月4日・第217回国会 参議院 憲法審査会 第5号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 55 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 102 発言)

ありがとうございます。

私、この分野でもう十年やっておりまして、その世界的な会議にも毎年のように出ているんですけれども、そのファクトチェックにしろメディアリテラシーにしろ生成AIの開発にしろ、対策は広がっています。ただし、状況悪化のスピードの方が圧倒的に速い。なので、状況は十年間悪くなり続けているというふうに言えるかと思います。

韓国の事例でいいますと、韓国でも、もちろんその生成AIもそうですし、生成AI以外のフェイクも大量に拡散していました。韓国で一つ課題になっていたのは、韓国で最も大きかったファクトチェック団体は、ソウル大学ファクトチェックセンターというところが一番大きい組織だったんですけれども、去年活動停止になっていたんですよね。その理由というのが、活動資金の大幅な部分を出していたネイバーからの資金提供が止まった、それによって僅か半年でもう活動停止に追い込まれた。

実はファクトチェック団体ってそれぐらいもう資金が危うい。なので、例えば、メタがこの度アメリカで第三者ファクトチェックプログラムというものを停止しました。それによって、そこからお金を得ていたアメリカの団体の中では、もうかなり存亡の危機に出ているところもあります。

それぐらい、この偽情報、誤情報問題の最前線で闘っている我々ファクトチェック団体というのは非常に体力が弱い。なので、状況は悪化している割に対策は全然広がっていないというのが現状なのかなと思います。

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