石破茂 (自由民主党)内閣総理大臣

2025年6月9日・第217回国会 参議院 決算委員会 第9号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 46 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 230 発言)

冒頭申し上げておきますが、私ども政府といたしまして、輸入にかじを切ったという事実はございません。それは後ほど農水大臣から答弁をさせていただきたいと存じます。

今委員がお示しをいただきました、これ、私、ある種の感慨を持って眺めておったんですが、二〇〇〇年といいますと、私が森内閣で農林水産、当時は総括政務次官と言っておりました、副大臣を拝命しておったときでございます。そのときから物すごい危機感は持っております。

これをどう考えたらいいのかということですが、自給率に偏重した政策づくりというのは、それを改めていかねばならないのではないかと思っております。自給率が高いというのは、それはもちろん良いことなのですが、それは結果として起こることではないかと思っております。

例えば、どことは申しませんが、財政事情が非常に厳しくて、国民がばたばた餓死をしておるという国があったといたします。それは輸入ができません、輸入するお金がございませんから。あるいは、終戦直後の日本のようなものでございます。自給率は高い、だけれども、それは国民は決して幸せではない。もちろん自給率は高いにこしたことはありませんが、どれだけ農地が維持されるか、どれだけ農業人口構成がサステナブルであるか、どれだけ生産性が高いか、どれだけ糖度であり単収であり、そういうものを上げていくか、あるいは水路等々が健全に維持されるかと、その結果として自給力というのがあるのだと私は思っております。自給率を軽視するつもりはございませんが、自給率だけに余り集中した政策の立て方というのは少し見直す必要があるのではないかと思っております。

いずれにいたしましても、農業者の人口構成がサステナブルである、持続可能性があるということは、今回きちんと確立をしていきたいと考えておるところでございます。

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