お答え申し上げます。
半導体の国内製造基盤の強化に加えまして、委員御指摘のとおり、国内における需要創出、需要を創出していく、これ両輪で進めていくことで、半導体の設計、製造のエコシステムを国内に構築していくことが重要であるというふうに考えております。
経済産業省では、そういった意味では、作ったいわゆる半導体、これを使いたいユーザー企業をきっちりと育てていかないといけないと。すなわち、設計ができる人たちというのはこれ重要になってくるということでございまして、先端半導体の設計開発を支援しています。
例えば、自動車業界と半導体業界が新たに立ち上げた技術研究組合、ASRAによる自動車用の先端半導体の設計開発への支援を通じまして、ラピダスが量産を目指す次世代半導体を含めて、各産業分野に需要創出をつなげていきたい、自動車でありますとか、あるいはそういった分野、それ以外のところをしっかりまた開拓していきたいと思っています。
また、ラピダス自身におきましても、昨年春にシリコンバレーにマーケティング拠点を設立しています。米国西海岸の半導体設計企業でマーケティング担当役員を務めていた人材をトップに登用するなどして、積極的なマーケティング活動を進めています。
こうした取組で、米国のIBMがAI半導体の製造委託先にラピダスを活用すると公表しておりますし、他の北米の新興企業との連携も進んでおります。
また、この前は、クエスト・グローバル、設計支援を行っている会社ですけれども、これは世界に顧客を持っているということで、ラピダスの先、クエスト・グローバルのその先に顧客がいるというような構造にもなってきている。国内でも、ラピダス、プリファードネットワークス、さくらインターネットとのAI計算基盤の構築に向けた提携も発表されています。こういったような形で着実に進展が見られているなと思っています。
今月からいよいよ千歳パイロットラインの立ち上げが開始される中で、今後、試作結果が出てくると、これを踏まえて顧客獲得が加速していくということを期待しております。
279
平山佐知子政府参考人など
一般的に、企業への出資によって得られる利益としては、株式価値の上昇に伴う値上がり益ですとか、企業が利益を分配する際の配当金の受取であったり、そして、株主としての権利である議決権を通じて企業の経営活動や意思決定に影響を与えることなどが一般的に挙げられると思います。
政府は、今回の出資を通じて、例えば情報処理推進機構を通じた影響力を持ちたいと考えていらっしゃるのかどうか、それとも株式の値上がり益を持ちたいのか、その出口戦略ですね、その出口をどういうふうに考えていらっしゃるのか、ちょっと聞かせていただきたいと思います。
この発言のページ
280奥奥家敏和経済産業省大臣官房審議官
お答え申し上げます。
まさに、今回の法律で出資等の金融支援を可能としたいというふうに考えているところでございますけれども、出資の対価として取得する株式の設計につきましては、次世代半導体等小委員会において、政府による過度な経営への介入を避けるべきだとしつつも、経営に不測の事態が発生した場合などに備えて適切なガバナンスを確保する、また、重要な経営事項に拒否権を有するいわゆる黄金株も参考とする必要があるという、その旨が示されています。
こうした観点も踏まえまして、事業者に対しては、株式保有を通じて政府が一定のガバナンスを発揮していくということを検討していま…
この発言のページ
281
平山佐知子政府参考人など
ありがとうございます。
二〇二一年六月に策定された半導体・デジタル産業戦略に基づいてこれまで行ってきた、開発する、作るということに特化した支援から、先ほどからずっと議論にあるように、これからはいかに売って稼いでいくかということを考えていかなくてはいけないということで、需要をしっかり確保していかなくてはいけないんだというお話、これまでもありました。午前中にもそういう話があったと思います。
その中で、顧客の獲得というのは、もちろんこれ、当然ながら、企業が努力によってなされるものだということは重々承知をしているんですけれども、これだけの巨額の国費投入してい…
この発言のページ
- (上の発言)
282奥奥家敏和経済産業省大臣官房審議官
お答え申し上げます。
半導体の国内製造基盤の強化に加えまして、委員御指摘のとおり、国内における需要創出、需要を創出していく、これ両輪で進めていくことで、半導体の設計、製造のエコシステムを国内に構築していくことが重要であるというふうに考えております。
経済産業省では、そういった意味では、作ったいわゆる半導体、これを使いたいユーザー企業をきっちりと育てていかないといけないと。すなわち、設計ができる人たちというのはこれ重要になってくるということでございまして、先端半導体の設計開発を支援しています。
例えば、自動車業界と半導体業界が新たに立ち上げた技術研究組合、ASRAによる自動車用の先端半導体の設計開発への支援を通じまして、ラピダスが量産を目指す次世代半導体を含めて、各産業分野に需要創出をつなげていきたい、自動車でありますとか、あるいはそういった分野、それ以外のところをしっかりまた開拓していきたいと思っています。
また、ラピダス自身におきましても、昨年春にシリコンバレーにマーケティング拠点を設立しています。米国西海岸の半導体設計企業でマーケティング担当役員を務めていた人材をトップに登用するなどして、積極的なマーケティング活動を進めています。
こうした取組で、米国のIBMがAI半導体の製造委託先にラピダスを活用すると公表しておりますし、他の北米の新興企業との連携も進んでおります。
また、この前は、クエスト・グローバル、設計支援を行っている会社ですけれども、これは世界に顧客を持っているということで、ラピダスの先、クエスト・グローバルのその先に顧客がいるというような構造にもなってきている。国内でも、ラピダス、プリファードネットワークス、さくらインターネットとのAI計算基盤の構築に向けた提携も発表されています。こういったような形で着実に進展が見られているなと思っています。
今月からいよいよ千歳パイロットラインの立ち上げが開始される中で、今後、試作結果が出てくると、これを踏まえて顧客獲得が加速していくということを期待しております。
283
平山佐知子政府参考人など
需要開拓、しっかり進めていくという話がありました。
その需要喚起として、半導体の需要先の一つとしてデータセンターというのが挙げられると思います。ここ数年の国内データセンターの動向を見ますと、去年グーグルは延べ千五十億円の投資を行ってデータセンターを設立、アマゾンは二〇二七年までに二・三兆円、オラクルは二〇三四年までに一・二兆円の大規模な投資を発表するなど、外国企業による日本への、データセンターへの投資、これが顕著になっていると思います。
こうしたことの背景には、日本のデジタル市場の魅力など様々あると思いますけれども、この日本の優位性、これをどう見てい…
この発言のページ
284奥奥家敏和経済産業省大臣官房審議官
お答え申し上げます。
まず、データセンター投資に関する日本の優位性ですけれども、まず、AIを利活用する産業の大きさが日本にはあるということです。生成AIで日本の生産額が約百五十兆円引き出されるという試算もあるぐらい産業として魅力があると、AIサービスを支えるデータセンターを規模として必要とする、そういう日本の国内市場にまず魅力があるということが挙げられると思います。
また、AIに対しまして、イノベーションの促進とリスク対応を両立させるという考え方が日本では明確に示しています。そういった考え方に基づいて、AIを開発、利活用しやすい環境が整うという期待も…
この発言のページ
285
平山佐知子政府参考人など
様々メリットもあると。
日本に投資が集まること自体、やっぱりいいことだとは思います。ただ一方で、外国製の半導体が国内のデータセンターで使用されて、そのデータセンターを経由して外国製のデジタルサービスが提供されるというと、結果、デジタル赤字が六・六兆円まで膨らんでいるということ、これを考えますと、製造業の空洞化と同じような構造がこのデジタル分野でも起こってしまうのではないかという懸念が出てきます。
この先端半導体を含む国内製造の半導体が国内のデータセンターですとかデジタルサービス企業で積極的に利用されるような好循環を生み出すための政策、様々検討をされて…
この発言のページ