田中淳子検査官候補者/上智大学非常勤講師

2025年2月4日・第217回国会 参議院 議院運営委員会 第4号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 27 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 115 発言)

非常に難しい御質問をいただきました。

政策、施策などを進める立場の者がその内容を国民の皆様に分かりやすく説明する方法についてということと理解いたしました。一般化できる処方箋というのはなかなかないと思うんですが、これまでの経験を踏まえた私見ということでお話しさせていただきます。

私は、様々な政策ですとか施策について、短期的な影響だけではなくて中長期的な影響を含めたビジョンを示すことが重要だと常々思っております。これは言うはやすしで、人々の関心もメディアの関心もやはり目先のこと、分かりやすいことに集中する傾向が強まっている中で、かなり意識的、戦略的に行わなければならないというふうに考えております。

例えば、御指摘の物価についてですけれども、日々の生活に追われる中、どうしても目先の物価上昇ということに目を奪われがちなんですけれども、それが経済全体のサイクルにどういう意味を持ち、中長期的には個人の賃金ですとか暮らしにどう影響するのか、逆に、無理に価格を据え置いた場合、そのしわ寄せはどこに行くのかといったことを丁寧に御説明した上で、その先にどのような社会が待っているのか、どのような社会を目指したいのかといったビジョンを示すことが重要だというふうに考えております。

その際、データなどエビデンスを基にしつつ、受け手が自分事として捉えられるストーリーを伝えることが鍵になるというふうに考えております。人々のアテンションが短くなっている中で難しい面もございますが、国民にとってもその長期的な影響というのは知る権利があるというふうに思いますので、そこを丁寧かつ効果的に説明していく努力が必要かと思います。

これを国の収入支出の決算を検査する会計検査院に当てはめてみますと、検査の結果や国の財政状況に関する情報を国民の皆様に分かりやすく伝えていくことは重要な使命の一つであると考えております。仮に検査官に任ぜられた場合は、検査結果等についての広報の状況をよく聞き、ほかのお二人の検査官とも意見交換しながら、メディア出身というこれまでの経験を生かし、分かりやすく国民の皆様にお伝えしていくにはどうしたらいいかということを検討してまいりたいというふうに考えております。

前後のやりとり

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