山添拓 (日本共産党)

2025年4月8日・第217回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 195 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 204 発言)

日本共産党を代表し、JICA法改正案に反対の討論を行います。

本法案は、途上国への資金流入について、民間資金がODA、政府開発援助を上回っていることを理由に、途上国への投融資に際して、民間資金が直面する採算面のリスクをJICA、国際協力機構の投融資により肩代わりさせることで更なる民間資金の動員を図ろうとするものです。

ODAは本来、途上国の貧困削減や社会開発の支援を目的とするものであり、いかに効率的に利益を上げるかという観点で投資する民間資金では手が届かないところへの支援こそが求められます。日本を含む先進国によるODA支出は増額が求められていますが、外務省は、厳しい財政状況を理由に、ODAの一層の効率化が必要だとして民間資金の動員を強調してきました。

経団連の二〇二四年十月の提言書は、アフリカなどを今後発展が予想される国や地域とし、民間資金動員の触媒機能の強化などODAの使い勝手の向上を求めており、本法案はこうした経済界の要求を踏まえた措置でもあります。

ODAに民間資金の投資リスクを軽減する役割を担わせ、結果として利益優先の国際支援への変容を招きかねません。また、無償資金協力事業に関して、JICAから相手国政府を介さず企業への直接支払を可能とすることは、途上国の要請に基づき実施するODA事業において取られてきた相手国政府を通じた支払という仕組みを変えるものであり、要請主義の原則にふさわしいとは言えません。

以上、討論とします。

前後のやりとり

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