御説明ありがとうございます。
認識としては私も同じですが、ちょっと突っ込んでいきますと、大幅に改善されている理由の中に、今言及していただきましたのが積立金の増加、これはあくまで含み益ではありますが、円安や株高による神風的な影響がある。これは確かに財政の健全化に寄与しているのは間違いありません。それに加えて、女性の就業率や高齢者の就業率、パートの適用拡大とか様々取り組んでいただいていることは、私はいいことだと思います。
しかし、ちょっと突っ込んで検証していくと、やはり不安点もありまして、それについて聞きたいんです。
学習院大学の鈴木亘教授が、年金の専門家ですから、かなり事細かく検証をしていただいています。年金の財政改善に何がどれぐらい寄与したかというのを、数値をもってどれぐらい寄与したかというのをたたいてくれているんですね。
ざくっと大枠を言うと、寄与度の約六割が積立金の増加、これを神風だというふうに表現をされています。ただ、含み益なので、為替の市況とかが変わると減ってしまうものでありますが、これが一つ大きい。六割といったら相当ですね。
ただ、それでも、残り四割はそれだけでは説明できない。では、残りの一五%は、ここはちょっと今日はやりませんけれども、いわゆるスプレッド、年金積立金の運用利回りから賃金の上昇率を引いたものが設定されているんです。それが少し恣意的じゃないか、高く見積もられているんじゃないかということが一つ。もう一つは、生産年齢人口とか就業率が相当改善されているというのがあるんですよね。
ここでパネルをちょっと見てみたいんですが、財政検証は、様々な数値を設定して、それが前提となって計算がされて、十数年後又は数十年後にどうなるかということを見るわけでありますが、先ほどおっしゃっていただいた女性の就業率の上昇、高齢者の就業率の上昇等ももちろん反映されるんです、影響するんですが、注目したいのは、ここでちょっと赤で囲ってあるところで、合計特殊出生率と入国超過、外国人がどれぐらい増えているかという、この二つであります。
鈴木亘教授は何と指摘しているかというと、ここがかなり危ういよと。つまり、含み益である、六〇%の寄与度がある積立金の増加も一時的なものかもしれない上に、この設定が少し危ういんじゃないかということがあります。
これは順番にやりたいんですけれども、一つは、合計特殊出生率ですね。
二〇二〇年の実績を見ると、一・三三なんです。三つあって、低位、中位、高位ですね。低位が一・一三、中位が一・三六、高位が一・六四でありますから、基本的には中位、真ん中をベースとして試算がされて、それを前提としてシミュレーションされるわけでありますけれども。
ちょっとグラフを見ていただいたらと思うんですが、確定値で出ているものでいうと、二〇二三年は一・二。二〇二四年も数字で計算したら出てきますので、一・一五と推計されるんですね。もうこれは中位ではなく、低位にほぼイコールということなんですね。これは財政に影響します。
これについて、足下の数字が、まずこの特殊出生率について乖離しているということについて、見解をいただけますか。
322
安住淳(立憲)
この際、藤田文武君から関連質疑の申出があります。高橋君の持ち時間の範囲内でこれを許します。藤田文武君。
この発言のページ
323
藤田文武(維新)
日本維新の会の藤田文武でございます。
選挙の結果、少数与党となりまして、今、我が党も様々な提案をさせていただいております。
大きくは、国民の負担をこれ以上上げていかないんだ、むしろ下げるということを、構造改革や様々な無駄を省く、特に我々は社会保険料というところに着目して一つ御提案をさせていただいております。加えて、次世代への投資ということで、教育の無償化を実現していく。
この二本柱を筆頭に様々な提案をさせていただいているところ、今日も実務者協議をやっていると聞いておりますが、正面から真摯に御協議に応じていただいていることにまず感謝を申し上げたいと思…
この発言のページ
324
福岡資麿(自民)厚生労働大臣
御指摘の昨年の財政検証の結果では、近年の女性や高齢者の労働参加の進展、また、好調な積立金の運用によりまして、前回の財政検証の結果と比べ、将来の給付水準の見通しが改善しております。このため、実質ゼロ成長が続くことを仮定いたしました過去三十年投影ケースにおきましても、将来にわたって所得代替率五〇%を確保できることが確認をされております。
加えまして、今回は、新たに個人単位で年金額を推計する年金額分布推計を行っておりまして、若い世代ほど、労働参加が進展することによりまして、厚生年金の被保険者期間が延び、年金が充実する傾向にあることも確認されたところでございま…
この発言のページ
- (上の発言)
325
藤田文武(維新)
御説明ありがとうございます。
認識としては私も同じですが、ちょっと突っ込んでいきますと、大幅に改善されている理由の中に、今言及していただきましたのが積立金の増加、これはあくまで含み益ではありますが、円安や株高による神風的な影響がある。これは確かに財政の健全化に寄与しているのは間違いありません。それに加えて、女性の就業率や高齢者の就業率、パートの適用拡大とか様々取り組んでいただいていることは、私はいいことだと思います。
しかし、ちょっと突っ込んで検証していくと、やはり不安点もありまして、それについて聞きたいんです。
学習院大学の鈴木亘教授が、年金の専門家ですから、かなり事細かく検証をしていただいています。年金の財政改善に何がどれぐらい寄与したかというのを、数値をもってどれぐらい寄与したかというのをたたいてくれているんですね。
ざくっと大枠を言うと、寄与度の約六割が積立金の増加、これを神風だというふうに表現をされています。ただ、含み益なので、為替の市況とかが変わると減ってしまうものでありますが、これが一つ大きい。六割といったら相当ですね。
ただ、それでも、残り四割はそれだけでは説明できない。では、残りの一五%は、ここはちょっと今日はやりませんけれども、いわゆるスプレッド、年金積立金の運用利回りから賃金の上昇率を引いたものが設定されているんです。それが少し恣意的じゃないか、高く見積もられているんじゃないかということが一つ。もう一つは、生産年齢人口とか就業率が相当改善されているというのがあるんですよね。
ここでパネルをちょっと見てみたいんですが、財政検証は、様々な数値を設定して、それが前提となって計算がされて、十数年後又は数十年後にどうなるかということを見るわけでありますが、先ほどおっしゃっていただいた女性の就業率の上昇、高齢者の就業率の上昇等ももちろん反映されるんです、影響するんですが、注目したいのは、ここでちょっと赤で囲ってあるところで、合計特殊出生率と入国超過、外国人がどれぐらい増えているかという、この二つであります。
鈴木亘教授は何と指摘しているかというと、ここがかなり危ういよと。つまり、含み益である、六〇%の寄与度がある積立金の増加も一時的なものかもしれない上に、この設定が少し危ういんじゃないかということがあります。
これは順番にやりたいんですけれども、一つは、合計特殊出生率ですね。
二〇二〇年の実績を見ると、一・三三なんです。三つあって、低位、中位、高位ですね。低位が一・一三、中位が一・三六、高位が一・六四でありますから、基本的には中位、真ん中をベースとして試算がされて、それを前提としてシミュレーションされるわけでありますけれども。
ちょっとグラフを見ていただいたらと思うんですが、確定値で出ているものでいうと、二〇二三年は一・二。二〇二四年も数字で計算したら出てきますので、一・一五と推計されるんですね。もうこれは中位ではなく、低位にほぼイコールということなんですね。これは財政に影響します。
これについて、足下の数字が、まずこの特殊出生率について乖離しているということについて、見解をいただけますか。
326
福岡資麿(自民)厚生労働大臣
財政検証に用います出生率等の前提につきましては、これまでの実績を踏まえながら、専門家による検討を経た上で幅広い複数のケースを設定してございまして、それ自体は適切なものだというふうに考えております。
その上で、今御指摘ありましたように、直近の令和五年の実績では、出生率は一・二〇%と、中位推計の一・二三を下回っている。一方で、これからまたお話があると思いますが、他のところではそれよりも高い前提になっているというようなところもございます。
この発言のページ
327
藤田文武(維新)
今言っていただいたように、試算上はしようがないんだよ、何かどこかで切り取って仮定しないといけないからということなんですが、中位推計より低位推計に近いという現実があるということなんですよ。
それに加えて、外国人の入国超過数の想定というのが、五年前は六・九で試算されていたのが、十六万人、十六・四万人という形に今なっているんですね。がくんと上がっているんですが、これはなぜかというと、データによると、二〇一六年から一九年の実績平均を切り取って、その後コロナで激減していますから、そこを切り取るのは私はいいと思うんです、それで試算されている。
この試算というのは…
この発言のページ
328
福岡資麿(自民)厚生労働大臣
今おっしゃられた部分は、数字を言いますと、直近の令和五年の実績では、外国人の入国超過は二十四万人と、中位推計の十六万を上回りまして、高位の前提に近い水準となってございます。
いずれにしても、それが妥当かどうかということにつきましては、専門家による検討を経た上で幅広い複数のケースを設定してございまして、適切だと考えております。
この発言のページ