上村英明 (れいわ新選組)

2025年4月18日・第217回国会 衆議院 内閣委員会 第15号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 109 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 124 発言)

れいわ新選組の上村英明です。

私は、人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律案及び修正案について、会派を代表して、残念ながら反対の立場から討論いたします。

AIを始めとするデジタル技術の加速度的な進化、発展は、私たちの生活に様々な利便性を提供しています。特に、二〇二二年、生成AIが導入されるとこの可能性は飛躍的に拡大し、国産のLLM開発などを土台に、我が国のデジタル技術もこれに追いつくチャンスを迎えました。反面、プライバシー権や表現の自由など基本的人権の侵害、選挙妨害など民主主義を含む普遍的価値を脅かす危険性を格段に増大させています。また、生産性の向上などの考え方も問い直されています。

そのため、AIの研究開発や活用の推進は、広くAIの負の影響や効果を知り、その対策についての方向性を明示したバランスの取れたものでなければなりません。特に、今後国民的な理解を広めるための議論の必要性などを考え、また、今回のAI法案及び修正案が我が国におけるAIに関する最初の法律であるとすれば、その責任は軽くありません。

しかし、本法案は、今後、AI戦略本部を置き、AI基本計画を策定し、その推進を図るという枠組み法でしかありません。

政府は、我が国のAI研究開発や活用が遅れている理由として、多くの国民がAIに対して不安であることを挙げていますが、そもそもAI空間の全体像が示されず、包括的な法規制がないとすれば、当然のことであると言わざるを得ません。言い換えれば、AIに対する国民の不安に応えるためにも、一般的には分かりにくい個別法やガイドラインではなく、EUのAI法のような包括的な法律が不可欠です。

近い将来、量子コンピューターが実用化されると予想される中、AIが人間の知能を超える瞬間であるシンギュラリティーの到来についても、SF映画のような絵空事あるいは遠い未来のことと言ってはいられない段階に来ているという認識からも、こうした包括的な法律が必要です。

こうした未来に今から備えるためにも、やはり、AIに関する倫理的、法的、社会的課題、ELSI活動などを積極的に取り入れ、具体的には、デジタル時代の民主主義、立憲主義の在り方、プライバシーの保護や内心の自由等の普遍的価値をどのように実現するかについて、この国に住む全ての人々が議論を行い、得られた方向性や結論を、規制を含めたAI基本法として国民に分かりやすく示すべきことを重ねて強く申し上げ、れいわ新選組を代表しての反対討論といたします。

ありがとうございました。

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