逢阪貴士警察庁サイバー警察局長

2025年3月26日・第217回国会 衆議院 内閣委員会 第8号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 100 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 199 発言)

お答えいたします。

御指摘の事案につきましては、平成二十七年四月、インターネットバンキングに係る不正送金事犯において、ボートラックと呼ばれるマルウェアによる被害が複数発生していたことから、警視庁において、これらマルウェアの通信先であるC2サーバーに割り当てられていた失効済みのドメインを取得することで、マルウェアが感染している端末に関する情報を収集するとともに、感染端末内のマルウェアの無害化を行ったものでございます。

具体的には、警視庁におきまして、マルウェアに感染した端末を解析し、通信先のC2サーバー群を特定するとともに、C2サーバーに割り当てられていたドメインの一つが失効していたことを突き止め、その失効済みのドメインを取得し、警察が管理するサーバーに割り当てることで、マルウェアから警察管理サーバーへの通信状況の観測を可能とし、結果として、国内外約八万二千台の感染端末の情報を収集することに成功したものでございます。

さらに、マルウェアがC2サーバーに指令を取りに行くため定期的に通信を行っていたことを逆手に取り、警察管理サーバーにマルウェアを無害化するデータを置いておくことで、指令を取りに来たマルウェアを無害化したものでございます。

なお、マルウェア自体は感染端末内に残っていることから、警察管理サーバーへの通信状況の観測によって得られた感染端末の情報をプロバイダー事業者等に提供するとともに、プロバイダー事業者等に対して利用者へのマルウェアの削除依頼を通知するよう警察から依頼したところでございます。

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