それは、農政というものが、かつて猫の目農政と言われました。ひどい人になると、私が農水大臣やっておったときに、農水省の言うことと逆をやるとうまくいくと言われて、もう随分と悔しい、悲しい思いをしたことがあります。そういう、やや、もうややというか、相当に心外な思いもいたしましたが、やはり農政というのは、自然相手でございますので、これは政策というものが一貫性を持ってやっていきませんと、その場その場ですぐに対応が変わるということは農業者にはできないことでございますので、その点はよく政府として認識をいたしておるところでございます。
石破茂 (自由民主党)内閣総理大臣
2024年12月13日・第216回国会 参議院 予算委員会 第3号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 310 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 462 発言)
前後のやりとり
信頼が大事ということです。
それでは、まず、人口減少と農林水産業について伺います。
食料、エネルギーの多くを輸入に頼っている我が国。円安の影響が続き、特に地方の生活の現場は待ったなしの課題山積でございます。
我が国の食料自給率三八%、先進国では下位の方。国民の命の源、食を守ることは、政治の役割、責任でございます。どうして食料自給率がここ二十年、目標達成してこなかったのか、人と農地が減り続けてきているのか、生産基盤が弱体化してきたのか、まず総理の御認識を伺います。
それは、米を食べなくなってパンを食べるようになったからだというのは、それはうそで、やはり食生活が肉食あるいは油脂類、そういうものにシフトしていったというのが一番の原因だと私は思っております。そうしますと、牛肉だろうが豚肉だろうが鳥肉だろうが、それは国産なんですが、その餌をほとんど外国からの輸入に頼っておりますので、一番下がってきた理由はそれだと思っております。 これ、私も農水の仕事も長いのでございますが、食料自給率を上げる、あるいは自給力を上げるという政策目標を掲げておりましたけれども、達成できていない、ずっと下がっている、そこはなぜなのだろうかという…
総理は、今の現状について政治の役割として何か問題はなかったのか、その辺の問題意識はどうですか。
- (上の発言)
それは、農政というものが、かつて猫の目農政と言われました。ひどい人になると、私が農水大臣やっておったときに、農水省の言うことと逆をやるとうまくいくと言われて、もう随分と悔しい、悲しい思いをしたことがあります。そういう、やや、もうややというか、相当に心外な思いもいたしましたが、やはり農政というのは、自然相手でございますので、これは政策というものが一貫性を持ってやっていきませんと、その場その場ですぐに対応が変わるということは農業者にはできないことでございますので、その点はよく政府として認識をいたしておるところでございます。
今総理にもありました、世界情勢の不安定化や世界的気候変動、食料の多くを輸入に依存している我が国だからこそ、いま一度、自分たちの国で食べるものは自分たちで賄うと、今こそこの基本に返るべきと考えますが、この点、総理、いかがですか。
これ、昨日もお答えしましたが、私、大臣やっておりますときに、スイスの農業大臣と随分議論する機会がありました。 スイスは、ああいう御案内のとおりの国ですから、どんなに安くてもフランスの卵は買わないというんですね。そういう話を本で読んだので、直接聞いてみました、本当ですかと。本当ですということを言っていましたです。安けりゃいいってものではないだろうということで、いろんな農産品を作っている人は中山間地に多いと。そこにおいて集落が維持され、農地が維持されるということによってスイスという国の独立が保たれるのだという話は本当かと聞いたら、本当だと言っておりました。…
では次、どんなに農地を確保しても、国民の命の源、食料を作る生産者の方がいなければ国民の命は守れません。
パネルを御覧ください。(資料提示)
この二十年間で生産者は二百四十万人から百十六万人、半分に減り、八割が六十代、七十代です。この方たちがリタイアし、約二十五年後には、二十年後には、生産者の数は三十万人程度、今の四分の一になります。
総理、非常に私は危機感を感じています。総理は危機感感じていらっしゃいますか。この国の食、そして農をどう守っていくおつもりですか。